50代夫婦はスキンシップでオキシトシン増大!ワンタッチで2人ともストレスにも強くなれる! |ゴニョ研
こんにちは
人混みで夫が手をつないできたので喜んでいたら、人が少なくなったら速攻で手を振り払われて怒りが込み上げたガッツかよめです。
詳しくは、面白い小話!夫婦関係に悩む50代以上の女性に捧ぐ!で、ご紹介しています。
50代の夫婦関係って難しいですよね。
「まあ、しょうがないよね、うまくいってはいないけど」っていう人が多いんですよね。
でもせっかくいっしょに住んでいるのだし、これまで協力していろいろ乗り越えてきたのだから、なるべく良い関係でいたい。
心の奥では尊敬しているし、愛しているはずなのに、なぜかギクシャクしてしまったり、ケンカになってしまったりすることってありますよね?
そういう時は、自分が愛されていない、大事にされていない気がする。
でも相手もそう思っているのかもしれない。
愛情表現が大切って思っても、いきなり「愛してる」なんて言えないし。
という時は、さりげないスキンシップが気持ちを伝えてくれるのではないでしょうか?
で、ちょっと調べてみたら、これがなんと、スキンシップをするだけで、人はストレスに強くなることがわかったんです!
50代夫婦はどのくらいスキンシップしているのか?
ちまたの50代夫婦ってどのくらいスキンシップしているんでしょう?
2018年に国立社会保障・人口問題研究所によって実施された「第6回全国家庭動向調査」によれば、「夫婦間のスキンシップ」は、全年代で見ると、こんな感じです。
ときどきある 25.5%
あまりない 33.2%
まったくない 25.8%
なるほどね。
まあ、そんなもんかもねって思いますよね?
ところがですよ。
今度は妻の年齢別に集計してみました。
解答形式は、上の「よくある」、「ときどきある」、「あまりない」、「まったくない」の4択なのですが、「よくある」と「ときどきある」を合計したものを「ある」、「あまりない」と「まったくない」を合計したものを「ない」としました。
びっくり!!
するのは、私だけですか?
20代以下では約80%の夫婦がスキンシップしているのに、50代になるとスキンシップしている夫婦は、20代以下のほぼ半分、39.6%になってしまうんです!!
まあね。
今の20代と50代とは育ってきた環境が違うとか、スキンシップに対する精神的抵抗には年代差があるとか、そういうことはあると思うんです。
でもねえ。
夫婦って、手を握ったり、抱き合ったり、腕組んだり、ほっぺにチュッてしたり、背負い投げしたり、バックドロップしたりするもんじゃないですか?
あなたはパートナーとスキンシップしたいですか?
そして、もっと驚いたのは、夫婦間のスキンシップについての満足度です。
これは、先ほどと同じ調査の結果なので、もちろん対象も同じ人たち。
8割の人がスキンシップがある20代以下の妻の夫婦と、4割しかスキンシップがない50代妻夫婦、不満な人の割合は、20代妻が11%、50代妻が13.9%と、ほぼ3%しか差がないんですよ。
ほとんどの50代妻は、スキンシップがなくても別にいい。
夫と触れ合いたくないですか?
本当に?
あなたもそうですか?
スキンシップには癒しの効果や脳への良い影響がある!
もし、あなたが別にスキンシップなんていらないと思っていても、これを見れば考えが変わると思うんです。
「愛情ホルモン」オキシトシンの驚くべき効果
スキンシップによって、オキシトシンという脳内物質が分泌されるんですが、これが最近注目されているようなんですね。
なぜかというと、このオキシトシンが、すばらしい働きを持っているからです!!
脳内オキシトシンの分泌が増えるとセロトニンが活性化され、不安や緊張、鬱などストレスフルな気分を解消させる。オキシトシンは子宮収縮や乳汁分泌を促す母親のホルモンとして古くから知られてきたが、最近の研究で、男性も未婚の女性も、すなわち性別や年齢に関係なく分泌される脳内物質であり、その役割は、視床下部のストレス中枢を抑制して、HPA軸(視床下部・下垂体・副腎システム)を抑え、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を減少させることが明らかにされた。その活性化因子は、グルーミング行動であり、マッサージ、エステ、リフレクソロジーなど心地よいスキンシップ、友人や家族との団欒、などである。
「スキンシップと団欒はオキシトシンを介してストレスを解消させる」,有田 秀穂,会長講演,第39回生命情報科学シンポジウム,国際生命情報科学会誌 33(1), 96, 2015
なるほど、落ち込んだり悲しんだりしている人に対し、手を握ったり抱きしめたりする、私たちの自然発生的な行為には、生理学的な裏付けがあったんですね。
癒す側も癒される側にも効果が!
さらに驚く研究結果があるんです。
アメリカでも日本でもオキシトシンの研究を行ってきた医師、高橋徳(たかはしとく)氏の話です。
同じ部屋に入れた2匹のマウスのうち、1匹を1日2時間、部屋から出してストレスを与え、元いた部屋に戻すという実験を行った。すると、残されていたマウスが戻ってきたマウスの世話を始めたという。
(中略)
「ストレスを与えられたマウスに対して、思わず寄り添って、介抱しようという気持ちが表れた結果であったと考えられます。このときのマウスのオキシトシンを免疫染色で測定してみると、世話をしてもらったマウスはもちろん、世話をしたマウスにもオキシトシンの分泌が見受けられました。」
『人に優しくするとストレスに強くなる! ホルモン物質「オキシトシン」の秘密』,EMIRA,森山裕子著,2019.02.18
なんとオキシトシンは、癒された側のみでなく、癒した側にも分泌されるんです。
つまり、スキンシップをしたり、優しい言葉がけをしたりすれば、相手のみでなく自分も癒され、ストレスに強くなれるわけです。
さらに、高橋氏によれば、先ほどのマウスの実験では、「同じ部屋に入れた2匹のマウスのうちの1匹を部屋から出すだけでストレスを与えずに、そのまま元いた部屋に戻すという実験も行ったところ、残されていたマウスが戻ってきたマウスの世話をすることはなかった」そうです(「」内は前述の記事より引用)。
夫婦間のスキンシップ、できることから試してみてはどうでしょう?
いかがでしょう?
スキンシップの意外な効用!
このストレスフルな世の中を生き抜くために、私たちに備えられている機能は、なんとすばらしいことでしょう。
とはいえ、パートナーに対して優しい言葉がけやスキンシップなんて、もう何年もしてないっていう方は、なんだか気恥ずかしいし、勇気が要りますよね。
そんな場合、始めは相手が寝ている時から始めてみてはどうでしょうか?
ちょっと触ってみたり、優しい言葉をかけてみる。
ちなみに私は、道路工事のような騒音をたてて寝ているパートナーに触れたり、ちょっとささやいてみたりするのは、結構好きです。
その瞬間、夫の呼吸が止まったりすると慌てますが。
こんな風にならないという保証はありません。
せっかく優しい気持ちで接しても、冷たくされたりしたら、もう二度とするもんかって思っちゃいますよね。
だから、あまり無理はしないで気軽に始めて、ちょこちょこ繰り返してみるのがいいかもしれません。
せっかく夫婦になったのだから、寄り添っていたわり合って生きていきたい
パートナーに不満がない人っているんでしょうかね?
私にも小さな不満は数え切れないほどあるし、
私たちの夫婦関係には見直すべき問題もたくさんあると思います。
でも、もちろん一方的に夫が悪いわけではないし、行動パターンを変えたりして解決していけると信じています。
思い返してみると、私が仕事をやめてすぐの頃は、週末になると激しい夫婦ゲンカの末に夫が出て行ってしまい、楽しいはずの週末がいつも恐怖だったということがありました。
私は何事にも努力する人間なので、こんなことではいけないと、夜寝る前にちょっと夫とスキンシップをとるように心がけてみたのです。
するとどうでしょう?
今まで些細な夫の言動にイライラしていた私ですが、それほど腹が立たなくなったんです。
少しずつ、ギクシャクしていた関係が滑らかになり、穏やかになっていきました。
そして、この時に気づいたんですけど、夫に触れながら、「あなたがいて私は幸せだ」って言うと、心の底からそう思っているような幸せな気持ちになるんですよね。
別居しない限り同じ家に住み、毎日顔を合わせるパートナー。
そのパートナーとのスキンシップで、相手も自分も癒され、これからのストレスにも強くなるなんて、とってもステキなことだと、私は思います。
もちろん、夫婦だけが大切な人間関係ではないし、結婚しない選択だってあっていい。
オキシトシンは猫との触れ合いだって分泌されるんです。
でも、せっかく夫婦になったのだから、パートナーを大切にしたいと思うのです。
パートナーと肌を寄せ合っているときが一番癒される。
そんな夫婦だったら、とっても幸せですよね。
仕事のこと、親のこと、家族のこと、自分の身体のこと、何かとストレスが多い50代、寝る前のワンタッチからオキシトシンを増やしつつ、絆も深めていきたいものです。
50代夫婦の楽しみ・2人でゴキゲンになって絆も深めるには?では、50代夫婦が楽しむコツをゆるゆるご紹介しています。
夫婦の絆を深める旅行の秘訣は50代夫婦旅行を最高に楽しむコツを珍道中しながら考えた!で、ご紹介しています。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
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