結婚は素敵な笑い話!寂しさだって笑い飛ばそう!|ゴニョ研

2018年4月20日笑える小話と家族のエッセイ

結婚しない人が急増しているという深刻な社会問題に対し、何とか策を講じたい。結婚生活32年のガッツが全力で結婚の素敵なところをお伝えします。
今回は、カッコたる信念を胸に、寂しさに打ち勝って一人行く、私ガッツが、どのようにして、このように強いな精神力を持つようになったかを、お話ししてみようと思います。

笑えなかったらお詫びに伺います。

結婚はいつだって素敵!なんでも笑い話にしよう!

夫婦関係の中の孤独

ご夫婦でいらっしゃる方、寂しさを感じたことはございますか?

1988年に40歳代、50歳代の夫婦189組に対して行ったアンケート調査では、

「孤独感を感じることがありますか」という問いに対して、夫の28.1%、妻の26.5%が「感じる」と回答しています。

家族内部における孤独感と個人化傾向―中年期夫婦に対する調査データから―井上清美,『家族社会学研究』No.12(2),2001,pp237~246

孤独を感じている方が思ったより少なかったために、私は孤独感を深めてしまいました。

ピアノの発表会を原因とする寂しさ

みなさんは、何か楽器を演奏されますか?
私はピアノを習っています。
いい歳をして、と笑われるかもしれませんが、発表会というものがあります。
しかし、これは発表会といっても
「次は○○さんが演奏する、"おさるのかごや"です。お聴き下さい。」
と紹介されて、ひとりずつ粛々と演奏する、というような形式ばったものではありません。

発表会の名前がそもそもおかしい!
ピアノの先生のワンマンライブとしか思えないタイトルです。
仮に、私のピアノの先生の名前が北島三郎だとすると、
発表会の名前が「北島三郎スーパーナイトと言うのです。

北島先生は、生徒の演奏にことごとく混じり、歌ったり、ピアノを弾いたり、ピアニカを吹いたりします。かつ最後には北島先生ご自身のバンドの演奏会で盛り上がり、そうして幕を閉じるので、まあ、実際北島先生のワンマンショーです。

北島先生は、地元のジャズクラブで夜ごと演奏するジャズ・ピアニストですし、生徒さんの演奏に参加することで、発表会はより楽しいものになるのですから、全く問題はないんですけどね。

まあ、そんなことですから、生徒の演奏もいたってリラックスムードです。以前には、私と共演した男の子の女装があまりに見事だったために、先生のバンドのメンバーが、彼のことを北島先生の新しい彼女だと勘違いした、ということさえありました。

この「北島三郎スーパーナイト」。
20代から60代まで幅広い年齢の出演者がいますが、ご夫婦で出演される方もいます。また奥様が出演するのを毎回応援に来られるお連れ合いがいらっしゃったり、まあ、仲の良いご夫婦の多いこと多いこと。

さて、で、我が家です。私も毎年「北島三郎スーパーナイト」に出演するので、妖怪(夫ともいう)に見に来てほしいなあと思うんです。

でも、

  1. 会場が遠い
  2. 会場が狭い
  3. 私の演奏が下手

と3拍子揃っては、来てもらえるわけがありません。

では、ひとつひとつ検証してみましょう(いらないっ!!)。

1.会場が遠い

妖怪は、時間を無駄にすることが、人生の中で最も腹立たしいことと考えています。
100歩譲って、連れ合いの下手な演奏を聴く時間は夫婦関係維持のためにギリギリ有意義と判断できても、その演奏時間5分のために、往復2時間かけて会場へ行くのは我慢がならないようなのです。
妖怪は、顔はハリル・ホジッチですが頭の中はスティーブ・ジョブズであろうとしています。
ジョブズが往復2時間かけて下手なピアノを聴きに行くわけがありません。

2.会場が狭い

会場は北島先生のご両親が経営する音楽スタジオの中のホールです。出演者が20人以上いて、聴衆が30人以上いますから、小さなホールはすぐにイモ洗い状態です。

妖怪は正直、狭いところが大の苦手です。
ジョブズがイモ洗いのようなホールにいられるわけがありません。

3.私の演奏が下手

妖怪は音楽好きでドラムをたたき、毎日ジャズを聴きながら通勤して、ジャズ評論家がアルバムを批評する本などを愛読しています。
要は演奏の上手い下手が、わかってしまうのですね。
ジョブズが下手な演奏を聴きに行くわけがありません。

それでも交渉をくりかえしてみた

何度か来てほしいと頼んで、仕事が多忙を極める中、頑張って来てくれたこともあります。
でも、正直、まあ、来てもらうのも心苦しいなと思いました。
スーパーナイトが近づいて、北島先生に
「ガッツさん、見に来られる方は? ご主人?」
と尋ねられて
「来ません」
と言う時はさみしいけれど。

妖怪自身は、家族との心の交流を望む人です。
昔、妖怪の誕生日の朝に、私が
「お誕生日おめでとう」
と言わなかったと言って怒り出した時は、ちょっとびっくりしました。

なので私は、彼が、「誕生日おめでとう」を催促したことを持ち出して
スーパーナイトの朝は、何か一言でいいから励ましの言葉が欲しいと頼みました。

そうしたら、妖怪は、毎年スーパーナイトの朝になると

私に向かって、いやにニコニコしながら

「誕生日おめでとう」

と言うようになりました。

私はこの時、たとえ夫でも他人を自分の思うようにしようなどというのは、大変なおごりで、

「人はひとりで生きていくものだ」

と知ったのです。

こんな風に、人生の真理を深く理解する機会が与えられるのも、結婚すればこそ。
本当に結婚は素敵です。

ぜひ、結婚しましょうよ。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
これから、引き続き結婚の素敵さを皆さんにご紹介していこうと思います。

結婚生活のストレスを笑い飛ばす方法を全力で書いています。

大爆笑の結婚のメリット!結婚のストレスは考え方で変わる!!