50代からのデリケートゾーン・生活習慣をちょっと変えればグンと楽になる!|ゴニョ研

2020年7月15日50代をおしゃれに

空に虹がかかっている写真

こんにちは
40代半ばくらいから、ずっとデリケートゾーンに悩まされて、アラカンになってしまったガッツかよめです。

私だって、若い頃ならデリケートゾーンは秘密の花園のようなロマンチックな場所だったと思うんですよ。

秘密の花園の写真

それがですよ!

どうですか?!

最近は匂いやかゆみやおりものに悩まされ、果ては膀胱炎だの膣炎だの、おまけににまでなって、本当に踏んだりけったり…。

夫ポンポン

夫ポンポン

それは言わなくても…。

デリケートゾーンはもはや秘密の花園どころか、なんだかお荷物。

「もう本当にやっかいだわ! 知らないったら知らない!!」

荷物を放り投げる男性のイラスト

と言いたくなっちゃうんですけど、ヤケになって放置すると事態は悪化してしまうみたい。

どうもデリケートゾーンの悩みを解決するには、デリケートゾーンに思いやりを持って生活習慣を変えるのが1番のようなんです。

夫ポンポン

夫ポンポン

私にも思いやりを…。

では、詳しく説明します。

長いので、お急ぎの方は、50代以降のデリケートゾーンのトラブルを改善するための生活習慣だけでも読んでくださいね。

50代のデリケートゾーンの問題を理解しよう!

デリケートゾーンの構造的な問題を把握!

女性のデリケートゾーン、すなわち膣は、構造的に大変な場所に存在するんです。
なかなか自分でじっくり見られないですが、膣はこんな場所にあるんですよ。

デリケートゾーンのイラスト

なんと大切な膣の入り口・膣口は、尿道口と肛門にはさまれているではありませんか?

要するに、トイレのたびに、菌が侵入する危険に侵される膣。

神様はどうしてこんな風に人体を作ったんだろうかと疑問に思わざるを得ません。

まあね、だからと言って、顔の中に膣があったりするのも、いろいろ怖いですけどね。

アラサー娘

アラサー娘

まじめにやれよ!

この構造のせいもあって、膣はときどき細菌感染症になってしまったりします。
でも、環境的にはときどきどころか、年がら年中細菌感染症になっていてもおかしくないですよね。
私たちの膣が、ほとんどの時期を健康で過ごせるのはなぜでしょうか?

女性のデリケートゾーンの驚異の能力! 膣の自浄作用

女性ホルモンとして知られ、私たちが8歳ごろから卵巣から分泌されているエストロゲン
このエストロゲンは、膣を健康に保つことに大きく関わっているのです。

エストロゲンと膣が協力して膣を細菌などから守り、清潔に保つ作用は、本当にすばらしく、感動的でさえあります。

エストロゲンの作用(1):膣粘膜の細胞の分化を促す

エストロゲン子ちゃんは気配りの効く優しい子で、膣の粘膜の細胞を成長させ、数が増えることを助けます。

エストロゲンが粘膜細胞を育てているイラスト

膣の粘膜の細胞の数が増え成熟する過程で、たくさんのグリコーゲンが貯まります。

このグリコーゲンは、嫌気性解糖という作用によって乳酸に変化するため、膣内は酸性の状態に保たれます。

また、常在菌の存在も重要です。
口、腸、皮膚などには病原菌の侵入を防ぐ為に、部位特有の数種類の菌が共存しています。
これらの菌は互いにバランスを取り合っていて、身体に十分な抵抗力があれば、どれか一つの菌の勢力が強まって病的な症状が出たりしないわけです。
これが常在菌です。

数種類の菌のイラスト

膣にも常在菌がいます。
膣内がph4~5に保たれると、膣内には膣乳酸桿菌(デーデルライン桿菌)という常在菌が発育します。

デーデルちゃんのイラスト

このデーデルちゃんは、膣内のはがれた細胞に含まれている糖類を乳酸へと分解し、自分自身でデーデルちゃんの好きな酸性環境が続くようにしているんです。

デーデルちゃんが増えているイラスト

アラサー娘

アラサー娘

デーデルちゃん、なんでスイスっぽいの?
ガッツかよめ

ガッツかよめ

デーデルってヨーデルと似てるかなって思って。
夫ポンポン

夫ポンポン

意味がわかりません。

一方、多くの細菌はph7前後の環境が好きなんです。
だから、膣の中のph4~5というような酸性環境では、細菌が発生しないんですね。

さて、もう一度、図を見ながら、これまでのところをまとめます。

つまり、エストロゲン子ちゃんが膣粘膜の細胞の分化を促すことでグリコーゲンが生まれ、グリコーゲンが乳酸になることで膣内が酸性化し、膣内が酸性化するとデーデルちゃんが育って、デーデルちゃんが育つことでも膣内の酸性化が維持され、結果として病原菌の発生が阻止されるのです。

夫ポンポン

夫ポンポン

「風が吹くと桶屋(おきや)がもうかる」みたいなことですかね?
アラサー娘

アラサー娘

まあ、そんなとこじゃね?
ガッツかよめ

ガッツかよめ

全然違うよっ!!

また、膣粘膜がはがれやすく再生しやすいということは、膣粘膜に病原微生物が定着することを防ぎます。

エストロゲンの作用(2):膣粘膜が抗体などを通しすくする

エストロゲン子ちゃんは、本当にできる子なので、他にも重要な働きを担当しています。

膣さんの粘膜に作用して、細菌と戦う抗体などの物質を通しやすくするということです。

交通整理をしている女性のイラスト

これによって、細菌・カビ・ウィルスなどと戦う免疫グロブリンなどの抗体や、細菌の外の壁を壊すリゾチームという酵素が放出されます。

これらは病原菌の発育や感染を阻止し、膣は良い状態に保たれるというわけです。

中高年期は女性のデリケートゾーンの危機!

女性のデリケートゾーンが、大変な位置にあるにもかかわらず、清く美しく保たれるメカニズムをお分かりになっていただけたかと思います。

さて、このキーパーソン、エストロゲン子ちゃんは、この他にも脳だの心臓だの、いろいろな器官の円滑な働きをサポートしている、本当に有能な子だったんです。

指差し確認をする女性のイラスト

しかし残念ながら、エストロゲン子ちゃんは40代から急激に減り始めます。

いろいろ気を遣いながら責任重大な仕事をたくさん担当して激務をこなしてきたのに、あまりねぎらわれず、もう嫌になっちゃったんじゃないかと思うんです。

石を背負う女性のイラスト

エストロゲン子ちゃん。

60代ともなると、彼女には、滅多にお目にかかれません。

そうなったら、膣さんの運命は?

これまで、ガッチリ守ってくれていたエストロゲン子ちゃんは、もういないんです。
これからは、エストロゲン子ちゃんに頼らず、自分で病原菌から膣さんを守らなければならないんです。

それなのに!!

膣さん自身も歳をとって弱くなってるんですね。

やせた高齢女性のイラスト

膣は加齢により萎縮し、薄くなり、傷つきやすくなっています。

ああ、神様。

この症状は、以前は外陰膣萎縮症(がいいんちついしゅくしょう)といわれていました。
近年、もう少し広い概念で閉経後の女性のデリケートゾーンのトラブルを捉えた、閉経後性器尿路症候群(へいけいごせいきにょうろしょうこうぐん:genitourinary syndrome of menopause:GSM)という用語が使われるようになりました。

膣粘膜の萎縮と慢性炎症があり、膣や外陰部の痛みや痒み、尿道の刺激症状などが伴っており、膣粘膜のトラブル以外の原因によるものではない、ということがGSMの基本概念です。
痛みや乾燥感により性生活にも支障があります。

中田真木,閉経後性器尿路症候群,White,Vol.6 No.1, 54-57, 2018

50代以降はデリケートゾーンをいたわって生活習慣を変えよう

だから、私たちはもう、今までと同じように無頓着(むとんちゃく)ではいられません。

専門家が指摘していて、私の経験からも効果があると感じたことをご紹介していきます。

おりものシートや下着について

おりものシートについて

おりものシートと布ナプキンの写真

まず、おりものを過度に嫌わないことも大切です。

おりものは膣の分泌物であり、前述したように、膣の乳酸桿菌を育てて膣を清潔に保つために必要なものです。口の中を絶えず唾液が潤して清潔に保っているように、おりものは膣の中を弱酸性に保って雑菌から守っているのです。

『噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本』,吉木信子,p51

膣さんはまぶたほどの薄さ??
びっくり!
繊細なんですね。

だから、ライナーや下着にも注意が必要なんです。

ライナーやシートをあててぴったりした下着をつけると、局所は密閉され腟内は蒸れて雑菌が増加します。一日中ライナー類をあてていると、しばしば、腟内の雑菌が増加して腟炎や腟症になり、ライナー類の表面で蒸れやこすれを起こして皮膚障害を併発します。

妊娠中と出産後の温水洗浄便座の使用について,日頃から注意すること(三井記念病院 中田真木先生),トイレナビ(一般社団法人 日本レストルーム工業会)

私が40代の頃に膣炎で婦人科に受診したとき、医師に、「ライナーや尿漏れシートは使わず、下着を替えなさい」と言われました。
でも、その頃私はトイレに行く時間もないくらい多忙な職場にいて、しかも制服はズボン。

トイレで下着を替えるには時間がかかりすぎでした。

今は私は家にいるので、下着を替えています。
下着を替えるのが無理な方は、肌触りの良い木綿の布ナプキンを使うのがオススメです。

下着などについて

女性のパンティの写真

泌尿器科(Urology)と産婦人科(Gynecology)の境界領域にある病気を治療する診療科である、ウロギネコロジー(Urogynecology)の専門医である中田先生は、女性のデリケートゾーンのトラブルの原因については、こんな風にもおっしゃっているんですね。

昨今は、産婦人科でも、デリケートゾーンのかゆみや痛み、ニオイのご相談が増えています。これらのトラブルは、昨今の女性のライフスタイルが関係しています。もともと女性の外陰部は腟の分泌物で湿っている場所。その部位を長時間スリムなパンツスタイルやタイトなランジェリーで閉じ込めておくと、トラブルが起こりやすいのです。

女性の「おしも」の悩みと温水洗浄便座の適切な使い方,意外と知らない、「おしも」のトラブルのメカニズム(三井記念病院 中田真木先生),トイレナビ(一般社団法人 日本レストルーム工業会)

だから、私たちの下着や洋服を変えるべきなんですね。

まずは風通しを良くすることです。皮膚と下着、あるいは皮膚とパッドの間に少しすきまのできるような服装・下着を心がけましょう。
お仕事中や外出中はどうしても密閉せざるを得ないのでしたら、せめて帰宅後は着替えてデリケートゾーンが『息をできる』ようにしましょう。
女性の「おしも」の悩みと温水洗浄便座の適切な使い方(三井記念病院 中田真木先生),トイレナビ(一般社団法人 日本レストルーム工業会)

下着には、私も長い間、本当に悩んで思いつめ、一時はノーパンにしようかと思ったくらいです。

アラサー娘

アラサー娘

思い詰めた割には開放的な結論だよね。

下着は綿100%でゆったりしたサイズ感のものを選ぶのが大切です。

パンティだけでなく、ガードルやストッキング、ズボンについても、身体を締め付けるデザインのものは避け、天然繊維でゆったりしたものを選ぶことが重要です。

私も、これを知ってからスキニーパンツも化学繊維のパンティもやめ、木綿のたっぷりしたスカートやダボダボのズボンをはき、パンティは低刺激コットン100%で縫い目もないものを着用しています。

かゆみはなくなり、黄色っぽいおりものも減りました。

布ナプキンや下着の洗い方

アライグマが洗濯しているイラスト

布ナプキンも下着も、洗濯のしかたにも注意が必要です。
シミになったからと言って、ゴシゴシ布をこすり合わせると生地がゴワゴワになり、あてた時に外陰部を傷つけてしまいます。

優しくつけ置き洗いがオススメです。

排泄について

排泄時の姿勢

さて、もう一度膣さんの過酷な環境を思い出してください。

デリケートゾーンのイラスト

ズボンを履いて、あまり股を広げないで排尿したとすると、なんと膣さんに尿が入ってしまうんですよ。

だから、尿が膣内に流れ込まないように、なるべく股を開いて前傾姿勢で排尿することが重要です。

考える人の象の写真

こんな風に、大切な膣さんのことを「考える人」になって排泄すると良いですね。

排泄後の拭き方

拭き方もとっても大切です。
まず、アンモニアが膣に入りやすくなるので拭き残しは厳禁です。
また、水分を含んだトイレットペーパーは破れやすく、膣さんの中にペーパーのカスが入り込んでしまう危険性があるので、摩擦も厳禁です。

では、どうすれば良いかというと、トイレットペーパーを適量とったら、入り口のあたりに優しくあてて5〜10秒じっとそのままにして、十分に尿を紙に吸収させます。

また、公衆トイレなどのトイレットペーパーは、下水のつまりを防ぐことを最優先に考えられているため、家庭のものよりさらに薄く、膣に入り込みやすくなっています。

できれば家庭用の丈夫なトイレットパーパーやいらなくなったハンカチなどを使い、密封袋に入れて持ち帰れば最高です。

また、シャワートイレは膣出口周辺の上皮を傷つけやすいので避けましょう。

シャワートイレのイラスト

温水洗浄便座で腟の中を洗うことはしないでください。温水洗浄便座は腟の中を洗うための道具ではありません。
外陰部と腟を締め切って有害菌が腟内に入り込んでいる場合には、温水洗浄便座で中途半端な『腟洗浄』を繰り返しても正常な細菌バランスは戻ってきません。腟の中の清潔度を上げるには、外陰部と腟を締め切ってある状態を手入れすることが必要です。
なお、正常な腟内細菌を持つ人でも、腟内を洗い流すとその後常在菌が元通りのバランスを取り戻すには少し時間がかかります。西洋には古くから一部に腟内を洗浄する習俗があり、 この習俗に対して医学的には『腟洗浄』を行うと常在菌のバランスが不安定になるという批判がなされています。
女性の「おしも」の悩みと温水洗浄便座の適切な使い方,(三井記念病院 中田真木先生)トイレナビ(一般社団法人 日本レストルーム工業会)

デリケートゾーンの洗い方

お風呂に入っている女性のイラスト

お風呂で洗うときも注意が必要です。膣の中まで石鹸などで洗うのはNG。膣の分泌物を洗い流すと、かえって雑菌がつきやすくなるからです。外の部分だけをやさしく洗いましょう。洗わないのも不潔になるので、石鹸で1〜2日に1回は洗うほうがいいでしょう。
最近はデリケートゾーン用の洗浄剤も売られています。普通の石鹸で洗うとしみたり刺激を感じる人は、それを使うのもいいでしょう。ただし薄めて泡立ててから使うこと。液状の洗浄剤を薄めずに陰部につけることは、かえって刺激になります。

『噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本』,吉木信子,p53

強いシャワーをあてるのもシャワートイレと同様、避けた方が良い行為の一つです。

50代以降のデリケートゾーンのトラブルを改善するための生活習慣・まとめ

さて、もう一度、新しく取り入れるべき生活習慣をまとめてみます。

  • ライナーやシートは使わず、下着の交換や布ナプキンの使用を
  • 下着は綿100%でゆったりしたものを
  • ガードルやストッキングも極力避け、ゆったりして風通しの良い衣類を
  • 下着や布ナプキンはゴシゴシ洗わずつけ置き洗い
  • 排尿時は股を開き前傾姿勢で
  • シャワートイレで外陰部や膣を洗わない
  • 排尿後はペーパーを優しくあてて10秒そのまま
  • 公衆トイレのペーパーは使わないで使い古しのハンカチなどを使う
  • デリケートゾーンを洗うときは、外の部分だけをやさしく洗う

デリケートゾーンのトラブルは50代以降でも解決できる!

症状がひどい場合や、生活習慣を変えても症状がおさまらない場合は、もちろん受診が必要です。

優しそうな女医さんのイラスト

気をつけてケアしていても、閉経後は年齢とともに陰部の皮膚が薄くなり、分泌物も減ってくるため、痛みを感じる女性が増えてきます。そのような場合は早めに皮膚科か産婦人科を受診しましょう。
陰部に痛みや痒みがある場合、何かの菌に感染していることもあります。性交渉がなくても雑菌がつくことはあるので、症状が長引く場合には、婦人科で菌の検査を受けることも必要です。
『噂の女医がこっそり教える女の不調が消える本』,吉木信子,pp53,54

デリケートゾーンでお悩みの方は、これまでどんなに長い間、正しいと思ってやってきたことでも、膣さんのために生活習慣を変えてあげて欲しいと思うのです。

ちょっとめんどうだったり、カッコ悪いなと思うこともありますね。

でも、毎月1回の洪水のような生理に、あなたとともに耐えた膣さん。
初の性交渉の時には、巨大な物体の挿入に膣さんはあなた以上に驚いたことでしょう。
あなたが経産婦なら、あなたのジュニアが子宮から出てきた時の膣さんの恐怖は計り知れません。

あなたは、毎日お顔を手入れされていると思います。
でも、膣さんはお顔に負けないくらい、あなたの人生に貢献してきたのではないでしょうか?

ぜひ知識を得て、膣さんを大切にしてあげてください。

50代を楽しみたいあなたの参考になるかもしれない情報を、50代! 人生をもっと楽しみたいあなたに・すぐできる5つのコツでご紹介しています。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

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