方向音痴な女のひとり旅!名古屋→東京ブルーノート編(2)|ゴニョ研
この後の2nd も聴く私は8時20分の開場を待つ。
2ndでは私は自由席47番。
今度は20代と30代前半と思しき男性2人組と相席になった。
会話から察すると、どうも2人とも音楽関係の仕事で、もう何度もロイのステージを見ているらしい。
ロイたちが登場すると私の隣の男性が、すかさず
「イェイッ」
えっ? 素晴らしい「イェイッ」。
私はあなたの、その声に、「イェイッ」って言ってあげたい。
その後何度も、そのタイミングと声の張りに感嘆する。
ステージ上もロイは1st の不調が嘘のように、息をのむ早いフレーズを全くぶれなく吹きまくる。まさにこのバンドは世界最高峰だ。
終演後、Mr.イェイッと話をすると、彼はトランぺッターなのだそうだ。
どおりですべてが音楽的。
私、海野さんの大ファンなんです!
もちろん誰もそんなことは私に尋ねていないが言いたかった。
そうなんですか、じゃあ彼が日本にいる時から?
あ、いや、1か月前くらいから聴き始めたんですけど。
にわかファンばればれで、バツが悪いことこの上ない。
でも、詳しいんですよね、曲名、むっちゃメモッてましたもんね。
いや、曲名なんて、全く分からんよ。ロイの曲なんて、難しくてテーマも覚えられんもんね。2曲聴いたら同じ曲か違う曲かもわからんくらい。メモってたのは、ロイの服装とか、こうやって出てきたとか、ドラムセットのシンバルの形が面白いとか、ドラムのクインシーが汗を拭きながら叩くのがかっこいいとか、どうでもいいことばっか。
でも、明らかにジャズのスタンダードだけど、タイトルがわからない曲は、ちょっとだけ聴きとれたとこを「ドレミ」で書く。
後で調べてわかった “Never Let Me Go” は「ソラミラソー」。
そんなことしゃべっていたら、Mr.イェイッが指さして言った。
あ、海野さん、あそこにいますよ!
しばし見とれるものの、声をかけられる雰囲気ではない。
ディスカッション
コメント一覧
拝見しました。写真の時緊張されてますね。いつも長い文章を描くのは大変ですね。楽しく読ませてもらいました
いつもありがとうございます。これでもずいぶん短くしました。ふふふ。
長い文章を書くのは大変じゃないです。ダラダラ駄文を書いてしまうんで、短く書かねばと思っております。
でも、楽しんでいただけたら、そんなに嬉しいことはないです。