元「声の専門家」が教える！ホテルでのどの乾燥を解決する９つの方法｜ゴニョ研
ビジネスホテルの乾燥でのどがカラカラ！！眠れない！！
この間、東京のビジネスホテルに泊まった時、のどが痛くて目が覚めてしまいました。
実は、私、もと言語聴覚士。耳鼻科の医師と協力して、声の悩みを持つ方のリハビリを行っておりました。つまり、声やのどの専門家だったんです。20年以上も。のどのことには詳しいつもりです。
だから、この時も私がやった対策はとっても効果がありました。
格段にのどが快適になった効果的な方法をご紹介します。
私、この日は夜中にチェックインしたので、乾燥対策も忘れてバタンキューと寝てしまったのが、あだになりました。
のどの乾燥によって風邪やインフルエンザの危険性も増大？！
ホテルはどうしても乾燥するもの。でも放置すれば、のどの痛みや声の出にくさだけでなく、風邪などの感染の危険性もあるようです。
空気が乾燥すると、口や鼻の呼吸器系の粘膜が乾燥し、風邪などの感染に対する防御機能が低下してしまう為、風邪やインフルエンザなどのウィルスが体内に入りやすくなります。 冬に風邪やインフルエンザが流行するのは、病原菌が増えているだけでなく、空気の乾燥によって、人間の防御機能が落ちていることも大きな原因の１つと言えます。
ホテルの乾燥からくるのどの痛みの解決法
もちろん、一番良いのは加湿器を設置することですが、それができない場合や、それでものどが痛い時、是非のどを潤すために、ぜひ参考にしてください。また、加湿器が使えない場所で、乾燥しそうだなと思ったら、乾燥予防策としてもお試しください。
＊これは、もともと健康な方が、ホテルでの乾燥などからくるのどの不快感を改善するために行うこととしてご紹介しております。もともと持病のある方、風邪気味の方、乾燥から来ると思われるのどの不快感以外の症状のある方は、主治医などの注意に従ってください。
１．ポットでお湯をわかし、電源を切り、蓋をあけて安定したところに置く
ホテルには、だいたい電気ポットが常備されていますね。
ポットで許容量いっぱいのお湯をわかします。
この時、電源を入れっぱなしだと水分が蒸発して、事故につながる恐れがあるので、沸騰したら電源を切ります。
そして、蓋を開けて、なるべく枕元に近い位置で、そして必ず安定した場所に置きましょう。
寝返りをうったり、手を伸ばしたりしても、倒れることがないよう、しっかり置く位置を確認してください。
のどの痛みがひどい時は、ポットのそばで、深呼吸を繰り返すと、少し楽になります。
２．お湯など温かいものを飲む
のどの乾燥はすなわちのどが渇いた状態でもあるので、水分をとることが有効です。
また冷たい飲み物よりも温かい飲み物の方が、温度を上げることで菌の繁殖を防ぐ効果も期待できます。
この時、カフェインを含んだものやアルコールは避けましょう。これらは利尿作用によって、身体の水分を奪ってしまいます。
３．ぬれたタオルを干す
お湯でバスタオルなどをぬらし、水分がしたたり落ちない程度にしぼって、枕元に近い位置に干します。
４．シャワーを浴びる
もちろん浴槽があれば、湯船につかるのも良いでしょう。
そして、なるべくしっかりと温まり、素早くパジャマを着て暖かくして寝ましょう。
寒気がする時、風邪気味の時などは、この方法はやめてください。
５．浴室のドアは開けておく
浴室の湿気が少しでも部屋を潤してくれるように、ドアは開けておきましょう。
６．首にタオルやマフラーを巻く
首の周辺を温めることによって菌の繁殖を抑え、風邪などにかかるのを防ぐことができます。
７．マスクをする
マスクをするのも、特に口呼吸の人には乾燥を防ぐのに効果的です。
マスクがなければ、大きめの木綿のハンカチをまず三角に２つ折りにし、それをさらに口と鼻を覆える程度の幅になるように折って、頭の後ろで縛って、マスク代わりにしても良いでしょう。
８．唾液を飲む
少しのどの痛みが残っていても眠りたいですよね。起きていれば飴をなめたりガムをかむのも良いと思うのですが、眠ってしまうと飴やガムは誤嚥や窒息の原因となり、たいへん危険です。悪くすれば死に至ります。ですから、これらと同じような効果があって安全なことをと思い、唾液を繰り返し飲んでいたら、少し楽でした。
９．あまり強く咳き込まないようにうする
のどが乾燥していると、ついつい強く咳き込みたくなってしまうのですが、あまり強く咳き込むと、強い呼気（吐く息）でのどの粘膜を傷つけ、かえってのどを痛めてしまいます。ですから、痰が絡むようなら、なるべく最低限の咳き込みで痰を出し、あまり強く咳き込まないようにします。
私は、この１～８を全てやったおかげで、何とかのどの痛みは治まり、眠ることもできて、翌朝も快調でした。みなさん、ホテルがカラッカラで乾燥してのどが痛くなりそうと思ったら、こんな対策をしてみてくださいね。