方向音痴な女のひとり旅!名古屋→東京ブルーノート編(2)|ゴニョ研
最高のライブと「Ms.妖艶」と「Mr.イェイッ」
ジャズのライブでは、音楽家がかっこいいことをすると会場から声がかかる。
決まった型はないけれど、歌舞伎の大向こうみたいだ。
通のかける声はタイミングも声も音楽的で、声がかかると音楽家がのってくるのもわかる。
歌舞伎みたいに声をかける人が組織立っているわけではないが、これもジャズのライブの一つの醍醐味(だいごみ)だ。
私もよく声をかけるけれど、どうも決まらない。
どうも今一つだよな、などと思っていたら、
隣の席の女性の掛け声が、しばしば聞こえてくることに気付いた。
それを聞いて、私は驚いた。
たいそう美しい30代前半と思しき女性は同年代の男性と二人連れだった。
私は、20代前半の頃、てっとり早く稼ぐために夜働こうと、スナックだのバーだのに面接に行った。
娘に言わせると、私は、外見的にも内面的にも、そういう仕事が務まるわけがないらしい。もちろん、すべての店で面接官のおっちゃんに、即座に一笑に付されて不採用となり、たいそう傷ついた。
隣の女性は、そんな筆者とは対極をなす妖艶ぶりで、女の私でもちょっとドキドキするくらいである。なんとも、この店の雰囲気にピッタリだ。筆者と彼女が同じ性でくくられるのが信じがたいくらいだ。女性もいろいろである。
でも、このMs.妖艶、どうも掛け声のタイミングが外れる。
お連れの男性との会話からブルーノート常連のようだが。
イェーイ!!!
(えっ? なぜ今?)
ヒューッ!!!
(あれれ?)
イェイッ!!!
(何がよかったかな~?)
同じブルーノートでも東京は名古屋と違って、お客さんも通が多いのか、アドリブの終わりの拍手や掛け声のタイミングは、実に的を射ている。
そんな中で、ミス妖艶はひとり気を吐いていた。
1stの最後には涙物の海野さんのソロも聴けて、感動の内に終了。
さあ、いったん会計して再度ロビーへ出た。
ディスカッション
コメント一覧
拝見しました。写真の時緊張されてますね。いつも長い文章を描くのは大変ですね。楽しく読ませてもらいました
いつもありがとうございます。これでもずいぶん短くしました。ふふふ。
長い文章を書くのは大変じゃないです。ダラダラ駄文を書いてしまうんで、短く書かねばと思っております。
でも、楽しんでいただけたら、そんなに嬉しいことはないです。