Take6 の Claude McKnight ソロ!クリスマスライブより | ゴニョ研

2017年12月31日ジャズおすすめ

クリスマスの夜に、なんと憧れの Take6 のリーダー Claude McKnight が教会でワークショップとライブをすると聞き、すっ飛んで行きました。そこで、クリスマスソングを彼と一緒に歌うという、私の貴重な体験をゆるっと書いてみようかな、と思います。ゆるっと書いてはもったいないようなネタなんですが、私の記憶力と筆力の事情で、どうしてもゆるっとなってしまうんですね。お許しくださいませ。
というわけで、今回は2回目。前回の記事では、Claude様の歌唱指導で、3声に分かれてクリスマスソングを歌ったガッツ。その後、質問コーナーや地元ゴスペルグループの迫力の歌唱もありました。その様子は是非、前回の記事をご覧ください。

Take6 の Claude McKnight がworkshopでゴスペルの極意を直伝!|ゴニョ研

この記事では、Claud様ライブのライブの様子からご報告しようと思います。
Take6 やナット・キング・コールのアルバムもご紹介もありますよ。

Claude McKnight ライブ! “When I Fall in Love” でメロメロ!

ゴスペルグループの歌唱が終わると、いよいよ Claude 様の再登場。深いブルーのジャケットと黒のシャツが渋すぎて私は3秒くらい意識を失いました。

歌ってくださった曲を、ほとんど忘れてしまっている私。もうどうしようもないです。覚えている限りの曲をあげてみます。

  • “ノエル”
  • “Have Yourself Merry Christmas”
  • “Christmas Time Is Here ”
  • “When I Fall in Love”
  • “Biggest Part Of Me”
  • “Always Love You”

上から3曲はクリスマスソング。他にも Take6 の曲を数曲、それから、2017年2月に亡くなった偉大なシンガー、アル・ジャロウを忍んでと前置きして、彼にまつわる曲を歌ってくださいましたが、私は曲名もメロディも思い出せないのです。情けない…。

アル・ジャロウは驚異的な歌唱力を持ち、打楽器や管楽器のような声を自在に使い分けて、スキャットのみに終始しないアドリブで聴衆を魅了する、数少ない歌い手でした。私は昔、2千人以上入る大きなホールで彼の歌を聴いたのですが、マイクなしでもホールに響き渡る声で、高音から低音にわたり自在に使い分けていました。私は、アドリブよりも、彼がバラードのテーマを本当に大切に味わい深く歌うのが大好き。また、いつかアル・ジャロウのアルバムをご紹介しますね。

それから、私の質問「好きなシンガー」に答える時にわざと入れなかったけれどナット・キング・コールが大好きだとおっしゃって、彼のヒット曲“When I Fall in Love” を歌ってくださいました。この曲は、ジャズのスタンダードになっている曲を多く書いている作曲家ヴィクター・ヤングの曲です。私、実はこの曲を弾いたことがあって、ハーモニーがとても難しいのですが、メロディーなしで伴奏だけ弾いても美しいんです。ピアノの師匠は「ハーモニーを味わう曲だ」と言っていました。

私は目を閉じてClaude 様の歌声に包まれました。
もう、すべてを捧げてもいい!!

 

いらないと思うけど…。

“When I Fall in Love”というわけで、Claude 様のこの曲の録音がないので、皆さんもぜひ目を閉じて、こちらも素晴らしい、ナット・キング・コールの歌声を聴いてください。ナット・キング・コールは、ビッグバンドの時代に、ピアノ・ベース・ドラムで構成されるピアノトリオで活躍し、トリオバンドを流行させ、ピアノでも歌でも評価の高い音楽家です。

(試聴提供:iTune)

“Biggest Part Of Me” では教会でノリノリ

さて、Take6 のアルバムに入っている “Biggest Part Of Me” ですが、この曲は、1980年にアンブロージアというロックグループが歌ってヒットしました。1994年に発売された Take6 の4番目のアルバム “Join The Band” に入っていて、シングルカットもされ大ヒットしグラミー賞も獲得しました。ゆったりとした 16 ビートの刻みと大きな流れのメロディが気持ちの良い名曲です。原曲の雰囲気を崩さないカバーですが、鉄壁のコーラスワークで Take6 らしさが出ていて、魅力的な仕上がりになっています。

(試聴提供:iTunes)

リードボーカルをとっているのは Claude 様で、ボーカルや曲全体のアレンジにも携わっておられます。ドラムはドラマーが叩いているのではなく、リズムをPCでプログラミングする形で、プログラミングは弟君の Brian 様。

アルバム “Join The Band” をちょっとだけご紹介

3曲目 “My Friend” のリードボーカルはレイ・チャールズ!

ここでアルバム全体についても、ちょっとご紹介します。このアルバムはゲストが豪華で、3番目の曲 “My Friend” のリードボーカルは、ソウルの神様レイ・チャールズ。レイ・チャールズは盲目でありながら、ゴスペルとブルースを融合し、いわゆるソウル・ミュージックとして発展させ、“Georgia on my mind” などの大ヒットで世界にソウル・ミュージックを知らしめた、歴史に残る歌手でピアニストです。“Georgia on my mind” は現在、ジョージア州の州歌になっています。この “My Friend” は、Take6 のメンバーの Mark Kibble ,Joel Kbble の兄弟がレイ・チャールズのために曲を書いたものです。クインシー・ジョーンズがお気に入りのミュージシャンを総動員してプロデュースしたアルバム、“Back On The Block” で、彼らはレイに出会っているので、きっとレイに熱烈ラブコールをしたのでしょうね。

13曲目 “Why I Feel This Way”|リードはスティービーでピアノはハービー

13番目の曲 “Why I Feel This Way” はリード・ボーカルがスティービー・ワンダーで、ピアノがなんとハービー・ハンコック。常に新しい試みでジャズ界をリードしてきたハービーは、プロデューサーでもあり、あの “Watermelon man” などで知られる作曲家でもあり、卓越したテクニックを持つピアニストでもあります。

この、浮遊感のあるハーモニーはまさにスティービー!! そして、美しい旋律に絡むピアノの繊細なフレーズに息をのみます。試聴の部分だけでも、ハービーのセンスの良さを垣間見ることができますが、曲の後半には Take6 のコーラスをバックにハービーがアドリブを弾きまくるという、おいしい録音がありますよ。最高に優雅な気分になります。

14曲目 “Lullaby” 聴くだけで心が浄化される珠玉のアカペラ

最後の曲、“Lullaby” はアカペラ。彼らの歌声を聴いているだけで身が清められるようです(私はこの曲を何十回も聴いていますが実際は全く清められないと思います)。リードボーカルはClaude 様。作曲はイヴァン・リンスというブラジル出身の作曲家でピアニスト。多くのジャズ・フュージョンの音楽家が彼の曲を演奏しています。

他にも、このアルバムは豪華なゲスト満載。どの曲を聴いても、彼らのコーラスの気高さと音楽性の高さに圧倒されます。

Claude 様にサインをいただき、ついでに記念撮影

さて、ライブが終わりました。

CDとグッズの販売があり、サイン会もあるというアナウンスがありました。グッズの1つは小さい紙袋に入った、2万円のプレミアムセット。Claude 様が選んだ小物数点に、Claude 様と1時間ご一緒してお茶を飲めるという特典付き。私は、これを購入しかけたのですが、なにせ、もうディナーショーなみの料金を払ってしまっているので無理です。
それに、もし1時間もご一緒できたら、私の小学生なみの英語力と知能と人間性が露呈するかもしれないです。ここはぐっと我慢して、CDを買い、サインをいただいて記念撮影もお願いすることにしました。

Claude 様と私の2ショットの写真

日本語のみで「お願いします」と深々と頭を下げてサインをいただき、「ありがとうございます」と再び深々と頭を下げて立ち去る私は、外国映画で日本文化を風刺する時に出てくる、ちょっとおバカな日本人そのものでした。

でも、ワークショップもライブも、Claude 様の音楽への敬意と愛が、ひしひしと伝わる素敵な時間でした。歌っている Claude 様 は、どこか神がかっていて、フレーズを考えているというより、湧き出てくるものをそのまま表現しているようでした。私なんかが混じってて、それほど心ときめかない我々の合唱や、現地調達なのかなっていうバックバンドでも、あんなに素晴らしいフレーズが湧き出てくるのだから、Take6 のメンバーのコーラスや一流の演奏家のバックで歌ったら、そりゃあもう、どんどこどんどこフレーズが湧き出ちゃって大変なことになっちゃうから、ああいうCDができるんだな、と、とても納得しました。
素晴らしい夜でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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