若手ジャズトランペッターならこれを聴け!Roy Hargroveの意思を継ぐ3人|ゴニョ研

2019年3月14日ジャズおすすめ

トランペットを吹くミーアキャットの写真

ロイ・ハーグローヴの追悼コンサートで吹きまくった若手トランペッター3人

ロイ・ハーグローヴの追悼コンサートが2019年1月8日、ニューヨークのジャズ・アット・リンカーン・センター(JALC) で行われました。

このコンサート、総勢200人以上のミュージシャンが出演。
その日に熱い演奏を聴かせた、3人の若手トランペッターをご紹介します。

ギブトン・ジェリン(Giveton Gelin)

ギブトン・ジェリンは、バハマ出身。
自分の好きなレコードをトランペットで真似ていましたが、13歳でベース奏者 Adrian D’Aguilar に出会い、Adrianがギブトンの音楽のメンターとなります。
その後オハイオに引っ越し、オバーリン音楽院で学び、現在は奨学金を得てジュリアードに通いながら演奏活動をしています。
Wynton Marsalis、Nicholas Payton、Eddie Henderson、Barry Harris、Jason Moran、Ralph Peterson、Ambrose Akinmusire、Roy Hargroveなど、世界有数のジャズミュージシャンの指導を受けています.

Giveton Gelin Official HP、BIOGRAPHYの自動翻訳より筆者が抜粋し要約。HPは削除されてしまいました。

まだ20歳そこそこなのに、すでに自分のクインテットがあるんですよ。

そして、この柔らかく美しい音。

最初にご紹介したロイの追悼コンサートでは、錚々(そうそう)たるメンバーを尻目に、なんと5曲も吹いています!

ロバータ・ガンバリーニ と一緒にステージに立っても、全く見劣り(聴き劣り)しない素晴らしさ。

彼は、ロイの強力なバックアップと指導とを受けていました。

まだ若いのに、どうしてこんな色っぽく哀愁を帯びたフレーズを吹けるんでしょうか?
早くCDを出して!!

モーリス・ブラウン(Maurice Brown)

ジャズクラリネット奏者のAlvin Batisteに師事し、Wynton MarsalisやRamsey Lewisのバンドに参加、全米マイルス・デイヴィス・トランペット・コンクールで優勝したことで注目を集め、アルバム「HIP TO BOP」で2004年デビュー。

「Maurice Brown ジャズmeetsヒップホップの世界」、Sakura Taps 音楽部、2018.6.17

彼の音楽はまさにRHファクターそのもの。
ジャズファンよりは、ヒップホップやR&Bのファンに熱烈に支持されているようです。
アレンジャーやプロデューサーとしても活躍しています。

私の見つけた動画で Maurice Brown とセッションするロイは、とても楽しそうでした。

最新作はラッパーがフィーチャーされ、かなりヒップホップより。
私としては、バラードがあってピアノソロも聴けるこのアルバムが好きです。

セオ・クロッカー(Theo Croker)

フロリダ出身。あの伝説のトランペッター、ドック・チーザム(Doc Cheatham)の孫として生まれる。ドックはチェロキーの血を継いでいるので、シオの東洋人的な顔立ちの謎が解けた。ドナルド・バードに魅せられオベリン大学に進み、そこで得たアワードによってデビュー・アルバム『The Fundamentals』を2006年に発表。シオ21歳だ。オベリン大学卒業後NYCに移住するが演奏の機会に恵まれず、上海のクラブで毎晩演奏できると言う機会に魅せられ移住。その後7年間上海で過ごしたと言う。

「ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #26 Theo Croker」、Jazz Tokyo、No.251

ヒロ・ホンシュクさんによれば、英語の発音では「シオ・クロカー」に近いのだそうです。
日本語の記述では、「セオ・クロッカー」とされていることが多いのですが。

シオの音楽にもジャンルは不要。
シオのアルバムでは、ロイがBigbandで録音した “Roy Allan” をロイをフューチャーして録音していたり、DeeDeeBridgewaterがバリバリにスキャットしていたり。

でも、フュージョンともヒップホップとも言えない、新しいジャンルの曲もたくさん。

ひょうひょうとした風貌(ふうぼう)で、アグレッシブな音だったりするのもおもしろい!

最初にご紹介したロイの追悼コンサートでは、”September in the Rain” で登場。
ロイと同じようにビッグバンドとの掛け合いで歌っていた。

歌もトランペットもあたたかくて良い味を出しているんですよ。
ロイを思い出して切なかったなあ。

名演・名盤でロイの音楽を振り返る記事もぜひ!
追悼・ロイ・ハーグローヴの名演名盤を聴こう!

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

スポンサーリンク