右源太の宿泊2018・最高の料理と新露天風呂を写真満載でご紹介|ゴニョ研
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京都の奥座敷、夏でも涼しい貴船。
貴船川の川床料理といえば、なんといっても右源太さんです。
宿泊だと、帰りのことも気にせず、ゆったり食事がとれますし、巨大な個室露天風呂にも入れる。
この個室露天風呂は2017年に改装されたばかりです!
お部屋はしゃれた家具や調度品に溢れ、本当に落ち着く、広々としたメゾネット。
泊まれば、朝ごはんも川床です!
我が家は、日ごろ、虫のように野菜ばかりを食べ、牛肉はめったに食べない質素な暮らしをしております。自家用車も壊れかけの軽自動車が1台きりです。
が、1年に1回、右源太に家族で泊まるんでございます。
昨年夏の様子は京都ミシュラン5つ星!貴船の料理旅館_右源太の川床料理でご紹介しております。大好評公開中ですので、よろしかったら、こちらもご覧ください。
では、右源太のお泊りの様子、写真満載でご紹介していきます。
そうそう、私、今回お部屋の写真など撮り忘れてるんですぅ。
だから、お部屋の写真は2017年の写真も数枚使っていますが、ご了承くださいね。
改装した露天風呂や、お料理の写真は全て2018年のものですのでご安心ください。
右源太の宿泊は1日2組!夢心地のお部屋
玄関から部屋までの道のりも美しい!
玄関を入り、階段を上がると、とても大きな活花。
右源太のお部屋の入口は3階。
お部屋までの道のりも、上品で落ち着いた風情で私は大好きなんです。
ホテルのロビーのような華やかさではなく、しっとりとした落ち着きと、凛(りん)とした雰囲気がなんともいえません。
緑に囲まれて、ひっそりたたずむ旅館。
お部屋の前の廊下も、本当に静かですがすがしい。
そこにも小さな季節の花。
廊下にある書棚にもとってもそそられます。
もう、ここまでで日常生活なんて遠い彼方に消え去りました。
お部屋の入口はこんな風に祇園の町家(まちや)みたいです。
お部屋の下駄箱の上にもこんなお花。
寝室2室、露天風呂1、内風呂1の超豪華客室!
右源太のお部屋は洋室と和室と1部屋ずつ。
今回泊まったのは和室です。
まあ、1部屋といっても、巨大なリビングルームと寝室2部屋があるのですが。
それにしても、散らかしててごめんなさいね。
下の階には、囲炉裏と掘りごたつのある大きな居間、窓際にロッキングチェアのあるスペース、寝室、洗面スペース、内風呂、トイレがあります。
大きな窓から見える貴船の緑は、都会の喧騒(けんそう)を忘れさせてくれます。
ロッキングチェアと天井から下がっている照明がとっても粋なんですけどね。
夫は去年は2回、今年は1回、この照明に頭をぶつけています。
内風呂も広々。ジャグジーのついた浴槽と洗い場があります。
窓があってバルコニーにつながっているので、内風呂の窓からも貴船の緑が楽しめますし、窓の向こうは山の斜面なので、窓を開けたままお風呂に入れます。
1階の寝室はこんな感じです。
そして2階はロフト。
このロフトにも大きな窓があります。パソコンもフリーワイファイもあります。
アメニティやゆかたなど
あまり興味ない方もいらっしゃるかもしれませんが、一応アメニティなどもご紹介しておきますね。
巾着を開けると女性用の中身は
浴用タオル、ヘアバンド、シャワーキャップ、ヘアゴム、エリクシールの基礎化粧品セット(メイク落とし、洗顔フォーム、化粧水、乳液)、歯ブラシセット、ヘアブラシ
と、こんな感じです。
浴衣(ゆかた)と帯と靴下。
川床に行くときは丹前(たんぜん)がないと寒いですよ。
タオルもバスローブもフカフカです。
2017年にリニューアル!右源太の露天風呂
露天風呂は昨年と全然違いました。
それもそのはず、昨年改装しているんです。
床も湯船も白木がとっても気持ちいいです。
屋根がしっかりついていますが、透明なので全然暗くないです。
シャワーが2つありますが、桶に湯をくむための固定水栓はないんですよ。
これがちょっと使いにくかったかな。
ボディソープとシャンプーとリンス。
シャンプーの質がもう少し良いと嬉しいんだけどな。
夜の露天風呂はまた、ロマンチックでしょ?
上のライト、フットライト、洗い場のライト、別々に明るさをコントロールできるんです。
なんなら、いろんな明るさの組み合わせを実験してみてください!
心ときめく右源太の川床へ!幻想的で清々しい別天地
さあ、外がそろそろ暗くなってきました。
川床の提灯がともります。
お食事の時間はあらかじめ予約でき、準備が整うと電話で知らせてもらえます。
しっかり靴下をはき丹前を着て防寒したら、いざ川床へ。
旅館と、通りをはさんでお向かいが川床です。
階段を下りると
ゆらゆら揺れる提灯の下、川面に畳を敷きつめた、風情のある空間が。
一番上流の小さな滝の前が宿泊客の席。
水の流れる音がうるさいくらいです。
これは何年か前の写真ですが、
こんな風にはしゃぎたくなるくらい、川床は外とは別世界。
貴船の地ビール「SUIGEN」。
柚子の香りで、とてもおいしかった。
貴船の水を用い、無ろ過・非熱処理で作られたこのビールは世界一の技術を誇る「箕輪ブリュワリー」に貴船の水を運びこみ手作業で1タンクのみ製造されます。川床料理、特に鮎の塩焼きに合うようにベルジャン酵母特有の複雑な風味に柑橘系の華やかな香りを持たせ仕上げました。
ビールのラベルより
柚子がビールの香りと溶け合って、とっても芳醇でした。
まさに芸術品!宿泊ならでは!右源太の超1級川床料理
さあ、いよいよお料理です。
先付「唐墨 バチ子 炭火焼」
この緑の器のものは揚げ湯葉。
そして金箔を貼った、しゃれた器を開けると、からすみとバチ子。
カボスと大根も入っていました。
からすみとバチ子は、コンロであぶって食べるんですね。
ところがですよ。夫と娘が付け合せの大根をあぶってるんですよ。
おいしいものが人一倍好きなクセに、なんか食べ物音痴なんですよね。
当然ですが、大根はあぶりません。
バチ子やからすみ、そして揚げ湯葉もかなり塩気がきついので、バチ子やからすみにはカボスをかけると、塩辛さが気にならなくなります。
前菜「順才 生湯葉 鮑やわらか煮」
前菜のお膳、本当に涼しげで美しい。
これは順才(じゅんさい)です。
じゅんさいは水面に葉を浮かべる水草の一種です。 淡水の沼に生息します。じゅんさい沼の深さは約80cm~1mほどです。沼底に根を張り、そこからたくさんの茎を伸ばし緑色の楕円形をした葉を水面に浮かべます。春から夏にかけてじゅんさい沼は一面を鮮やかな緑色の葉で覆われます。 茎からでてくる新芽はゼリー状のヌメリで覆われており、食用として摘み取られます。 じゅんさいの収穫時期は4月下旬から9月上旬で最盛期は6月頃です。
すごくチュルチュルでのど越しがよく、何とも言えない食感です。
そして器にはってあるお出汁が、とっても味わい深い。
これは生湯葉です。
緑のものはオクラとろろ。その上にキャビアと、これは多分ハツカダイコン。
湯葉のもっちり、オクラのねっちょり、キャビアの粒粒、ハツカダイコンのしゃっきりが、お口で合わさって、もう天国です。
この組み合わせを考えた人は天才だ!
これはアワビの柔らか煮。
歯ごたえはありますが、本当に軟らかい!
前菜のジュンサイの横にひっそり隠れていたフルーツほうずき。
みずみずしくて、とてもおいしかったです。
吸物「鱧葛打ち」
私が大好きなお吸い物。
このお吸い物は「鱧葛打ち(はもくずうち)」。
ふたを開けると松茸の香り。
中には松茸と湯葉素麺(ゆばそうめん)とハモといんげん。
ものすごくお出汁が効いています。しょうゆとか塩とか、そういう調味料の味は全くしないんですね。
深く優しく滋味あふれるお出汁です。
造り「焼霜鱧 明石鯛 中トロ 車海老」
このお皿が運ばれてきた時、思わず「キャー」と言ってしまいました。
かなり恥ずかしいです。
まずあぶったハモ。上に載っているのは梅。横にあるのは紅芯大根。
ハモは香ばしい香りとふわっとした食感、梅の酸味が、最高のハーモニーでした。
中トロのお隣の黄色い花はキュウリ。下に小さいキュウリがなってます。小さなキュウリ、とてもおいしかったです。
その隣はハスイモ。
中トロは濃厚な食感ですが、味は意外にあっさり。
こんなところにカエルが。
なんて愛らしいんでしょうか?
薄紫の花をつけた穂紫蘇(ほじそ)の下の白いのは明石鯛、奥にあるのは車海老です。
車海老は旨みがギュッと詰まっていて、私はあまりの美味しさに頭の中や足まで食べてしまいました。
しょうゆの器が美しすぎて息が止まりそうです。
焼物「石庭盛り 鮎塩焼き 地鶏塩焼き、焼きとうもろこし」
出ました!
石庭盛り。
石庭盛りというのは、鮎の塩焼きを盛り付ける際に塩で清流を表現し、まるで鮎が泳いでいるかのように盛り付ける手法です。
まるで日本画を見ているよう。
鮎が清流を泳いでいる姿が本当にダイナミックです。
あまりにも本物そっくりのバッタは板さんが1匹1匹丹精込めて笹で造ります。
トウモロコシと地鶏の焼き物も添えられていました。
この鮎は全く臭みがなく、とっても軟らかくて骨や頭も食べられます。
この「たで酢」をたっぷりつけて食べるのが絶妙なんです。
たで酢は、タデ科の柳タデという植物をすりつぶして酢に混ぜて作られるものです。ちょっとクセのある味なんですが、それがまた塩の効いた鮎にピッタリなんですね。
凌ぎ「万願寺寿司」
凌ぎ(しのぎ)は、会席料理では献立の中程より前に組むことが多く、空腹を少し「凌ぐ」というところから、この名前が付けられました。
飯蒸し、寿司、茶そばや、芋類、季節の野菜などを少量出すのだそうです。
もう我々のお腹は、空腹どころか、すでに満腹の様相を呈しております。
全く空腹を「凌ぐ」必要はありませんが、こんなにおいしそうなのに残してたまるもんですか。
この万願寺寿司は万願寺唐辛子の中に寿司飯を詰めたものです。
寿司飯は酸味と甘みが良いバランスで、万願寺唐辛子の苦みと相まって、本当にお腹がいっぱいでも美味しく食べられました。
揚物「賀茂茄子 雲丹」
温かみのある陶器の器が出てきました。
ふたを取ったら、中身はなんと!!
賀茂ナスの揚げ物の上にのっているのは、たっぷりのウニ!
そして、その上にワサビ、大粒の黒いのはオーガニックペッパーです。
私、ウニはあまり好きではなくて、お寿司屋さんなどでも食べたことがありません。
でも、こちらのウニは本当においしい。
賀茂なすは京都の特産品。
まん丸で、コロンとした形。
この揚げナス、噛むと甘辛がじゅわ~っとお口に広がって、それは幸せ。
ここで、すかさずウニも投入すると、ウニのほんのりとした苦みが甘辛と混じりあって複雑な風味になります。これが何とも言えずおいしい!!
台物「鱧しゃぶしゃぶ」
次はハモのしゃぶしゃぶです。
そこつものの私、写真を撮る前に、鍋にお皿のものを投入してしまいました。
円柱状のものは水菜の京湯葉巻き。
ほどけやすいので、お鍋の中でも箸で、はさんだまま煮ました。
ハモのほかにネギ、シメジがありました。
京都名物の黒七味をかけて頂きます。
黒七味はかなり辛いけれど、独特の旨みがあって最高においしい七味です。
しゃぶしゃぶのお出汁が、もう、本当においしくて、ペットボトルに入れて持って帰りたいです!
って、温泉か?!
御飯「鮎御飯」
お腹ははちきれそうですが、ここで負けては女がすたる!
鮎ご飯ですよ。
この鮎を、中居さんがいい感じにほぐしてよそってくださいます。
「どのくらい召し上がりますか?」
と尋ねられ、夫も娘も茶碗に 1/3 くらいと言っていましたが、私は半分にしました。
もちろん、全部頂いて、おかわりもしました!!
いや~、食べられるもんですね。
鮎ご飯は、普通の炊き込みご飯とは全然違うイメージ。
味は淡白でほんのりしょうゆ味。
あんなに鮎が入っているのに、全然くどくないんです。
お漬物がまた、御飯にあうこと!
お腹がはちきれないという保証があれば、もう1杯食べたんですけどね。
あ、そうそう、余ったご飯をおにぎりにして頂けるんです。
お部屋へ持って行って夜食に。
いや、でももう限界なので、遠慮しました。
今なら食べられるのになあ…。
水物「季節のフルーツ」
ちゃんとデザートもあります。
梨とシャインマスカットに、ちょっと甘いジェル状のものが添えられていました。
満腹度から考えると、なぜ食べられるのか不思議でした。
が、もちろん全部いただきました。
丁度よい甘さでみずみずしく、さわやかでした。
これでお食事終了。
お部屋へ帰り、露天風呂に入ったり本を読んだりして過ごしました。
右源太の朝ごはん!朝の川床は宿泊客の特権
お泊りならでは!
そうです、朝ごはんも川床なんですよ。
貴船の朝は風がさわやかで、都会の蒸し暑い朝からは想像できない涼しさです。
同じ日本とは思えないくらい。
朝日がさしても川床は薄暗い。
朝日にちょうちんが揺れる川床はまた、夜とは違った風情があります。
川のせせらぎを聴きながら、朝ごはんを食べます。
食べきれそうにないくらいの豪華さですが、食べられるんだな、これが。
ご飯は土鍋で炊いたものですね。
ふっくらしてかおり高く、つやつやで、軟らかいけれど全然べたついていなくて、それはおいしい御飯でした。
猪肉と根菜のお味噌汁。
猪肉とは思えない、上品な味。
しっかりした出汁で、存在感があるのに、まろやかなんですよね。
だし巻が美しすぎて食べるのがもったいないくらい。
脇の茶色いのは、出汁醤油を含ませたおろし大根です。
銀鱈(ぎんだら)の幽庵焼(ゆうあんやき)。
脂ののりが最高でしょ?
しっとりして、ほろっと身がほぐれて、ふんわりおいしい。
これは手作り豆腐。
ゴマ塩か出汁醤油(だしじょうゆ)でいただきます。
糸鰹(いとがつお)や刻みねぎを、これでもかというくらい、かけるのがおいしいんです。
朝ごはんにもちゃんと、デザートがでるのが、最高にうれしい!!
リンゴ、キウイ、ピンクグレープフルーツ、ヨーグルト。
どの果物も、濃密な甘さとさわやかな酸味がギュッと詰まっていました。
宴の名脇役!右源太の器たち
右源太のお食事の楽しみは、お料理の盛り付けや器の美しさを眺めることにもあります。
鑑賞に値する美術品がいっぱいあります。
解説は無理なので写真だけどうぞ。
京都駅から右源太へは公共交通機関で
貴船はとっても道が狭い。
しかも曲がりくねった山道です。
特に土日など観光客であふれている。
歩道のない道に観光客がワンサカいるのに、車のとおりも激しい。
そして!!
狭すぎる道のせいで車がすれ違うことができません。
だから交互通行なんです。
そんなわけで貴船へはぜひとも公共交通機関で。
右源太の最寄駅は叡山電鉄本線(えいざんでんてつほんせん)、貴船口(きぶねぐち)駅です。
この貴船口から右源太までは車で10分くらいです。
駅まで送迎がありますのでご安心ください。
京都駅からJR奈良線で東福寺(とうふくじ)まで。
東福寺からは京阪本線で出町柳(でまちやなぎ)まで。
出町柳から叡山(えいざん)電鉄本線で貴船口まで。
予約サイト「一休」で、右源太の空室状況が確認できます。
セールがあったり、ポイントがたまったり、とってもお得。
私が右源太に行くときは、いつも「一休」で予約してます。
ほかにも美しいお料理の写真満載の記事、絶賛公開中です!
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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