ジャズのライブハウスへ行こう!予約やライブの選び方は?|ゴニョ研

2018年1月12日ジャズおすすめ

ジャズのライブが大好きな私が、ジャズライブの楽しさをゆるっとご紹介しようと思います。
今回は、料金、ライブの選び方、予約など、いざ行くと決めたらどうするか、ガッツの経験からの考えをお伝えしていこうと思います。

ウイスキーの樽が積まれたしゃれた店内

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ジャズのライブハウスって怖そう、暗そう、入りにくそう???

まず上のタイトルの質問にお答えします。

ジャズのライブハウスは
怖くない
照明は暗いけど中にいる人はたいてい明るい冗談好き
入りにくいけど実は熱烈大歓迎 居酒屋のつもりで入ろう

で、最初にお断りなんですが、私はジャズライブ行脚をしているわけではなく、年に数回ライブに行く程度の、家庭中心の非常にまじめな主婦なので、そんなに詳しいわけじゃないんです。バンドの練習の後にラーメン屋めぐりをして帰ったら夜中の3時とか、酔って記憶を失うとか、酔って言ってはいけないことを言うとか、そんなことは全くありません(ごめんなさい、全部あります)。
いや、あのね、ジャズのライブハウスにそんなにたくさん行ったわけでもないのに、こんな記事書くのもなんなんですがね。まあ、ご愛嬌ということで。(なんだそれ?)

ジャズのライブハウスについての予備知識

料金

料金システムは、音楽のみの代金(ミュージックチャージ、ミュージックフィー)飲食代金とが分かれているお店が多いです。飲食の代金は、だいたい平均的な居酒屋さんと同じか、ちょっと高いくらいじゃないでしょうかね? お店によりますが。

で、音楽の値段は、「どんな人」を「どこ」で聴くかによります。グラミー賞複数回受賞の超一流音楽家を、有名なライブハウスで聴くなら、15,000円なんてのもあるし、地元の新人音楽家などでは1,000円台の場合もあります。

タイムスケジュール

だいたい1日2ステージで各40分~1時間くらい、休憩をはさんで行うことが多いです。夜の場合が多いですが昼のこともあります。たとえば、こんな感じです。

  • 1st 19:00~
  • 休憩
  • 2nd 20:30~

1stと2ndを「入替なし」で両方聴ける場合と、「入替がある」場合とがあります。入替がある場合、2ステージ分聴こうと思うと2倍のお金が必要になる場合が多いです。

予約

お店のホームページを見ると、多くはライブスケジュールが掲示されていて、いつどんなメンバーでの演奏があって、音楽のみの値段はいくらかというのが出ています。予約方法はネット上で可能なところ、電話のところ、いろいろあります。

ライブに行く準備~ライブが始まるまで

ライブの選択法

で、どのライブに行くかなんですが、これは、どんな目的で行くかによって選択法が違います。なので、分けて説明したいと思います。

(1)主に雰囲気を味わいたい場合

グラスを合わせて乾杯する恋人同士の写真

あなたが、それほどジャズは好きではないけど、生演奏の雰囲気を味わいたい、とか、デートでいいところを見せたいという目的なら、なるべくしゃれた外観で、立地が良く、料金の安いお店に行くと良いでしょう。ネットで立地を主な条件に探せばよいと思います。

(2)しっかり音楽を聴きたい場合

音楽を聴きたいなら、好きな音楽家の演奏を聴きに行きたいものです。CDなど出していて、ジャズの雑誌の人気投票で上位にランクされる音楽家でも、地方の小さいライブハウスに出たりするし、音楽の代金もそれほど高くない場合もあります。中には世界的に評価の高い超一流のプレイヤーだって、比較的小さなライブハウスで演奏することもあり、こういうところがジャズの良いところです。

<聴きごたえ満点のライブでも結構お得>

ちょっとネットを検索して、ライブ情報から具体例を挙げてみます。

  • SHANTI(シャンティ):女性ヴォーカリスト
    CDがジャズチャートで1位になるなど若手随一の人気ヴォーカリスト。ヨーロッパツアーも行ったりしましたが、彼女の2017年12月にあったライブハウスでのライブチャージは、前売り4,000円、当日4,500円。会場は私も行ったことのある、名古屋市のスター・アイズというライブハウス。65席で、居心地の良いお店です。私は以前、違うお店で彼女のライブを見ましたが、彼女の美しい声はアコースティックな楽器との相性がとても良く、小さな会場でのライブはアットホームでとても楽しめました。4,000円はお得です。
  • スターアイズの店内の写真

  • 海野雅威(うんの ただたか):ピアニスト
    すべてのジャズミュージシャンの憧れであるトランペットの獅子ロイ・ハーグローヴのバンドで世界的に活躍し、ジャズ史に残る名ピアニスト、ハンク・ジョーンズに腕を買われたピアニスト。 2017年11月のライブは5,000円。1時間制のようでしたが。この人のピアノは端正かつ大胆、リリカルなのにグルービー。それはステキですよ。残念ながら私はまだ生で聴いたことがないけど、今一番ライブで聴きたい人です。

よろしければ、こんな記事もご参考に。

保存版![まとめ]海野雅威を聴かなきゃジャズピアノは語れない!

<好きな音楽家のライブスケジュールをチェックしよう>

まずは、好きな音楽家を探し、その人のライブスケジュールをチェックし、それに合わせるのが一番。私は東京や大阪に行っちゃうときもあります。中には海外へだって行く人もいます。ジャズといっても、前衛的で曲芸に近いようなものから、場末のキャバレーですかっていうような雰囲気だけの演奏もありますから、音楽を聴きに行くなら、行き当たりばったりでライブに行くのは危険。事前によく調べておくのが安全です。演奏家によっては予約で満席になる場合もあります。それ以外なら当日行っても大丈夫なところが多いですが、聴きたい演奏家が決まっているなら予約するのがいいですよね。

<有名な音楽家でなくても聴きごたえのある音楽は見つかるかも>

そうはいっても、いつもCDで聴いているような海外の有名音楽家はそもそも日本に来ることがまれですし、来たとしても、「青い何とか」か、「広告塔」とかっていう、とっても高いお店だったりするので、費用が馬鹿になりません。交通費が高いし、ライブ終了が遅いので宿泊費も必要となると、それは躊躇しますよね。ではどうしよう? ということなんですが。

もしお近くに行ってみたいなあというライブハウスがあって、そこのライブスケジュールの情報を得られるのなら、是非ご都合のつきそうな日に出演するバンドの名前メンバーの名前 YouTube 検索してみてください。うまくすると演奏動画が見られるかもしれません。まあ、動画撮影日が古すぎると役に立たないかもしれませんし、動画の演奏が最高のコンディションだったのか最低のコンディションだったのかにもよると思うので、それひとつで演奏家を評価することはできませんし、またジャズの音楽家は複数のバンドに所属し、バンドによって全く方向性が違う音楽をやっている場合などもありますから、その辺は要注意ですが、参考にはなりますね。

そうそう、世界的に有名な音楽家のものでなくても、聴きごたえがあって楽しいライブはあります。ちなみに私は自分のピアノの師匠のライブに行くのも大好きです。

席の確保

洋風の椅子の写真

小さいライブハウスでは、たいてい入場の早いお客さんから好きな席に座るので、ステージの正面とか、ピアノの鍵盤が見える席とか、座りたい席があるなら早めに行く方が良いでしょう。比較的料金が高いライブハウスなどでは、予約時に席も選択できる場合もあります。

席についてからの楽しみ方

料理や飲み物の注文

ウイスキーとつまみの写真

さて、で、席に着いたら、注文はソフトドリンク1杯でもOKですが、何も飲んだり食べたりしないというのはできません。もちろん、演奏を聴きながら飲んだり食べたりしてもいいし、演奏中も注文できます。

でも、好きな音楽家でマジ聴きしたいと思ったら演奏中は飲み食いしないで良いように前に食べておくとか、終わってから食べるとかした方が良いでしょう。

演奏を楽しもう

音楽家は、一流の音楽家ほど、どんなに小さい会場でも、聴衆が少なくても、最高の演奏をしようとするものです。私が昔、日本を代表するピアニスト小曽根真と、グラミー賞複数回受賞のビブラフォンの大先生、ゲイリー・バートンのコンサートを聴きに行った時のことです。収容人員200人くらいかなという小さなホールに、お客さんはなんと数十人!! 前列にも空席が目立ちました。私の方が、こんなんで本当に超大物2人が演奏してくれるのかしらと心配しました。しかし2人の演奏は美しい糸が絡み合って輝く布が織られるような、繊細で大胆な素晴らしいもので、手抜きの手の字も見えませんでした。彼らはどんな条件でも最高の演奏ができるよう修練を積んでいるとしか思えませんでした。

もう一つ、面白いエピソードですが、ジャズが好きではない人も知っている(こともないか…)、世紀の名盤、ビル・エバンスの “ワルツ・フォー・デビー” が収録されたのはニューヨークのライブハウス、ヴィレッジ・バンガード。録音を聴くと、演奏のバックにおしゃべりや食器がぶつかり合う音が、本当にたくさん入っています。エバンスは、「お客は全然演奏を聴いていない」と怒っていたそう。それでも、世紀の名演奏。怒りのパワーでよりアグレッシブな演奏ができたのかもしれないですが。

なので、私はスマートフォンは電源切ってバッグの中にしまい、ものすごく真剣に演奏を聴いて、アドリブが終われば拍手をするし、いいフレーズには思わず「ヒュー」とか口走ってしまい、時には演奏者が曲目を言っただけなのに「嬉しい!」とか言ってしまったりします。

そうか、大阪のおばはんなだけやな。

take6の写真を撮るガッツの写真

でも、演奏家は反応があると嬉しいのではないかと思うのです。大好きな音楽家の演奏は、サッカーの試合のサポーターのつもりで聴いてます。まあ、演奏中に応援歌を歌うのはやめましょうね。

そして、このシリーズの第1回めでもお話ししたように、ジャズは次に何が起こるか誰も知らなくて、とってもスリリングな音楽です。たとえば、曲の途中でテンポやリズムを突然変える、なんてこともあります。他のジャンルでこんなことしたら、バンドメンバーから滅多打ちにされそうですが、ジャズでは、それに対応できない演奏家がバンドメンバーから滅多打ちにされます(注:されません)。だから、今、どんなことが起こっているのか、注意深く見たいものですよね。そして楽しいことが起こった時のバンドのメンバーの表情はとっても素敵!

はい、皆さん、楽しんで真剣に演奏を聴きましょう。

まとめ

  • 料金 音楽の代金 1000円くらいから15000円以上
       飲食代   ちょっと高めの居酒屋くらい
  • タイムスケジュール 休憩をはさんで2ステージ
              1ステージの演奏時間は1時間弱程度
  • 予約       音楽家や店によりさまざま
             満席でなければ当日でも入れる場合が多い
  • ライブの選択法  雰囲気を味わいたいならアクセスや外観で選択
             音楽を聴くなら好きな音楽家のライブを検索
             行けそうな店のライブスケジュールを見て、
             演奏家名で YouTube で検索してみるのも一案
  • 席の確保     自由席なら早めに行って良い席を確保
  • 飲食物      演奏中も注文や飲食が可能なことが多い
             演奏中はちょっとした配慮を忘れずに
  •  

マーシャルのアンプの写真

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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スター・アイズのお店の写真はお店のHPからお借りいたしました。

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