思わず目頭が熱くなる!ジャズおすすめ動画チャンネル|ゴニョ研

2018年3月25日ジャズおすすめ

YouTube で、今までに知らなかった素晴らしい音楽家を発見するのは楽しいんですが、本当に心躍るものって、そう簡単に見つからないですよね。
で、今回は、”Jazz At Lincoln Center”(JALC) のチャンネルをご紹介します。
この施設の監督は、世界最高峰トランぺッター、ウィントン・マルサリス!

だから、彼のお眼鏡にかなった、筋金入りのジャズ動画が勢ぞろい!

目次で内容をチェックしてみてくださいね!!
特に、最後のクラークテリーの動画は涙なしには見られません!

JALC のYouTube チャンネルは盛りだくさんで高品質!

この “Jazz At Lincoln Center” はニューヨークの芸術の殿堂 “Lincoln Center”の一角にあるジャズのための施設、”Jazz At Lincoln Center” の動画配信チャンネルです。なので、こんな動画があります。

  • JALC で行われたコンサート
  • ウィントン・マルサリスのハーバード大学での講義
    アメリカ音楽の意義や音楽史など
  • “Behind the Scenes at JAZZ”
    ・JALC の照明や音響などについて
    ・音楽家へのインタビュー
    など
  • “A NIGHT IN THE LIFE”
    音楽家の一日に同行して取材

まだ、ほかにもあるんですが、ざっとこんな感じ。

では、このチャンネルで私が見つけたとっておきの動画をご紹介します。

Joey Alexander!驚がくの13歳!天才ピアニスト

最初は天才少年として名高いジョーイ・アレキサンダー。2006年にバリ島で生まれ、6歳からミニ・キーボードを弾き始めました。

教育の一環として、父に連れ出されたジョーイは、バリやジャカルタのベテラン・ミュージシャン達とのジャム・セッションを通してスウィングや即興演奏を学ぶ。
目を見張る早さでジャズの基礎やミュージシャンとしての素養を身に付けたジョーイは、2011年(当時8歳)にユネスコの招待でインドネシアを訪れたハービー・ハンコックの前で演奏を披露し、ハービーから絶賛される。

「モントルー・ジャズフェスティバル日本版」、 「ジョーイ・アレキサンダー・トリオ」から引用しましたがサイトが削除されてしまいました。

上記のモントルー・ジャズフェスティバル日本版によれば、2014年(当時11歳)、ウィントン・マルサリスの招待で米ニューヨークのリンカーン・センターのローズ・ホールでアメリカ・デビューを果たしたそうです。
この動画は2016年9月22日の録画なので13歳ですね。
曲はビル・エバンスの “Very Early”。

Personnel:

  • Sherman Irby – Alto saxophone
  • Ted Nash – Alto saxophone
  • Victor Goines – Tenor saxophone
  • Walter Blanding – Tenor saxophone
  • Paul Nedzela – Baritone saxophone
  • Vincent Gardner – Trombone
  • Chris Crenshaw – Trombone
  • Elliot Mason – Trombone
  • Greg Gisbert – Trumpet
  • Kenny Rampton – Trumpet
  • Marcus Printup – Trumpet
  • Wynton Marsalis – Trumpet
  • Joey Alexander – Piano
  • Carlos Henriquez – Bass
  • Ali Jackson – Drums

13歳なんて、とても信じられない!!
いやあ、もう言葉もないです。

この録音は “Handful of Keys” というタイトルのアルバムに収録されています。
これは JALC がゲストにスターピアニストを迎えて共演する企画で、
スターピアニストは、
ジョーイ・アレクサンダー
ディック・ハイマン
ミラ・メルフォード
ヘレン・ソン
イザヤ・J・トンプソン
ダン・ニマー(JLCOのメンバー)
で、2017年9月15日にリリースされています。

Joey Alexanderは、これからもっと上手くなるんでしょうね。
いや、もちろん今でも十分すぎるくらい上手いですが、細かなニュアンスを含む繊細な表現や、ダイナミクスのつけ方なども、もっとうまくなったら、どうなっちゃうんだろうと思います。

ヴォーカリーズの神様ジョン・ヘンドリックスの誕生日に密着!

次はヴォーカリーズの創始者、ジョン・ヘンドリックスの94歳のお誕生日に密着した、”A NIGHT IN THE LIFE”。とっても心温まる動画です。

彼は残念ながら、この後2017年に96歳で亡くなられてしまいますが、動画の中では、まだ現役です。”Monton’s”というハーレムのジャズ・クラブ・バーでのお誕生日ライブの様子や、奥様とのランチ、ご夫婦で手をつないで歩かれる様子など、ほっこりする内容の動画です。

が、もちろん88年も(!)のジャズ音楽家としての経験や、セロニアス・モンクとの関係なども語っています。バックに流れ続ける音楽も最高です。

クリスチャン・マクブライドの”Used ‘Ta Could”が最高!!

クリスチャン・マクブライドがオリジナル曲を JALC のオーケストラと演奏しています。
冒頭、手拍子とタンバリンだけをバックにサックスがソロをとります。
音色は美しく、フレーズはセンス抜群です。

Used ‘Ta Could by Christian McBride
2017年6月5日の演奏。

素晴らしいサックスのソロイストもご紹介しておきます。
Sherman Irby – Alto saxophone
Chris Crenshaw – Trombone

歌姫セシル・マクローリンのアカペラ!!

2016年、2018年とグラミー賞の最優秀ジャズアルバム賞を獲得している、Cécile McLorin Salvant が “Poor Butterfly” をアカペラでしみじみと歌います。

“Poor Butterfly”、私はキャノンボール・アダレイの演奏をCDで時々聴きますが、好きな曲です。美しいメロディとゆったりとしたリズム。親しみやすいけど深い。セシルの歌声と同じですね。

Clark Terry の94歳の誕生日をジャズで祝う!感動のイベント!

なんと、あのジャズの生き字引、マイルスにも影響を与えた Clark Terry のお誕生日を、ウィントン、セシル、ほか JALC のメンバーたちがお祝いした様子を取材した動画です。

ベッドで登場する Clark Terry が一瞬で満面の笑みになり、その後涙する。
ずっとそばで見守り涙を拭いているお連れ合い。彼女のClark への深い愛が伝わります。

とびきりのアレンジと演奏のバースデーソング。
次々にClark の手を取って言葉をかけるバンドメンバー。

胸が熱くなります。

ウィントンのブログによれば、当初はClark のお宅へ訪問するはずが、状態悪化で入院となり、病院側との調整や機材の運搬・搬入も大変だったようです。

ジャズの歴史に大いに貢献したClarkに、何としてもこのサプライズを届けたいという、メンバーの暖かさが伝わる動画です。メンバーひとりひとりの、Clarkとの思い出や、Clarkの音楽への深い尊敬が、詰め込まれたお祝いです。

このイベントが行われたのは2014年12月、亡くなったのは2015年2月でした。
きっと、この演奏は、とびきり美しい思い出として Clark の心に、そしてバンドメンバーの心に、残ったことでしょう。

心からご冥福をお祈りします。

こんなサプライズしてもらえるなら、90代まで生きても楽しいでしょうね。

JALC の YouTube チャンネルは、こちらから。
Jazz At Lincoln Center

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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