“Overjoyed” 愛のバラード・その魅力と名カバー|ゴニョ研

2019年3月29日ジャズおすすめ

渓谷の滝と小川の写真

こんにちは。
ガッツかよめです。

“Overjoyed” は、スティーヴィー・ワンダーが作詞作曲し、歌う、珠玉の愛のバラード!

今回は、この曲のオリジナルの魅力と、数々のミュージシャンのカバーをご紹介します。

Stevie Wonder の “Overjoyed”! 愛のバラード

“Overjoyed”・元は映画のサウンドトラック


収録アルバムIn Square Circlee (1985年)
Personnel
Stevie Wonder – Vocal,Keyboards

元々、1979年のアルバム『シークレット・ライフ』からのアウトテイクだった。その後に再録音され、1985年のアルバム『イン・スクエア・サークル』に収録された。

ライナーノーツには、「環境パーカッション」としてコオロギ、ナイチンゲールやその他の鳥の声、海や池に小石が落ちた音、葉を押しつぶした音がリストされている。

「オーヴァージョイド」、ウィキペディア日本版、 2017年11月19日 (日) 16:15 UTC

アウトテイクというのは、録音されたけど編集でカットされたということです。

『シークレット・ライフ』というアルバムは、ドキュメンタリー映画 “Journey through the Secret Life of Plants” のサウンド・トラックとして製作されたもの。

小川のせせらぎや水滴の落ちるような音、草が揺れている音など、シンセサイザーを駆使して様々な音を出しています。

ナイチンゲールは、この鳥の名前。

Nachtigall (Luscinia megarhynchos)-2

近代看護教育の母ではありません。

この鳥のさえずりを再現できる笛があるんです!

Stevie Wonder の “Overjoyed”! 自然な転調が素晴らしい名曲!

スティーヴィーの曲の中では割と地味なバラード。

でも、スティーヴィーのファンの中で「スティーヴィーの好きな曲ベスト10」をやったら、必ず入るような曲だと思います。

日本でも何度かCMソングになっています。

とても凝ったコード進行で、何度も転調しているけど、とても自然で転調しているのがわからない部分もあります。

ストリングス(弦楽器の音)の使い方も見事で、盛り上がるアレンジが最高です。

何度聴いても感動的。

この曲のカバーはそれぞれのミュージシャンの個性やこだわりが詰まったものばかり!

ではご紹介します。

“Overjoyed” のカバーは個性的で聴きごたえ十分!

Esperanza Spalding

1番手はジャズ界きっての人気者で実力者、オバマ元大統領もお気に入りのエスペランサ・スポルディングです。

Nobel Peace Price Concert 2009 Esperanza Spalding1.jpg
By Photo: Harry Wad, CC BY-SA 3.0, Link

2009年に、エスペランサ・スポルディングが、ホワイトハウスでこの曲を演奏したんです。

下のリンクをクリックしていただけば、びっくりするほど音質も画質も最高な動画が見られます!

エスペランサ・スポルディングの”Overjoyed” のカバー

アップテンポのボサノバ。
ベースを弾きながらエスペランサが歌います。
バックもそりゃ固めてますよ。
でもメンバーの名前は調べてもわかりませんでした。
お分かりになる方、ぜひ教えて下さい。
ギターとフルートが特に素敵。

エスペランサのちょっとハスキーな声とハイセンスなベースラインで作る世界は、紛れもなく「エスペランサ・ワールド」。
終盤ではスキャットも聴けます。

もりもりのアフロ、ミニのグレーのドレス、ピンヒールの靴!
歌うエスペランサがキュートすぎて、おっさんのようによだれを垂らして見てしまいました。

でも彼女は硬派!
女性ジャズミュージシャンがその女性性を売りにすることに警鐘を鳴らしています。

ますます彼女が好きになりました。

Stanley Clarke

Hideaway(1986)
Stanley Clarke – Bass
Stanley Jordan – Guitar
Alan Pasqua – keyboards
Gerry Brown – drums & percussion

スタンリー・クラークといえば、チック・コリアらと結成したリターン・トゥ・フォーエヴァーを思い出します。

フュージョン界屈指のグルーヴィーなベーシストというイメージでしたが、こんな曲も素敵ですよね。

スタンリー・ジョーダンと交互にテーマを弾いたりソロを取ったり。

私なんてソロの最初が、ギターなのかベースなのか分からない。

でも、後半で高い音のソロが始まるので、

「あ、じゃあ、今のがベースでクラークのソロだったのね」

とわかって、クラ-クラしました。

アラサー娘

アラサー娘

……。

Nikoletta Szőke

Golden Earrings(2000)
Nikoletta Szőke – Vocal
Szabolcs Olah – Guitar
József Horváth Barcza – Bass
Andras Des – Percussion

ニコレッタ・セーケはハンガリー出身。
ジプシー音楽の名門の生まれだそうで、どうりでエキゾチックな雰囲気がありますよね。

美しい声と寄り添うギターが最高。
このアルバムはぜひ入手したいところ。
レーベルは澤野工房なので音質は最高ですよ。
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こんなカバーならスティーヴィーも大喜び(overjoyed) !

Danilo Perez

…Till Then (2003)
Danilo Perez – Piano
Ben Street – Bass
Adam Cruz – Drums
Tommy LiPuma – Producer

ダニーロ・ペレスはパナマ生まれのピアニスト、作曲家。
バークリーの学生の頃から、ジョン・ヘンドリックスやスライド・ハンプトンと共演し、卒業後もジャック・ディジョネットやマイケル・ブレッカーと共演。

ジョン・パティトゥッチとブライアン・ブレイドとともに、ウェイン・ショーターのカルテットで活躍しました。

音がとても美しく繊細でいて力強いピアノ。
パナマ生まれらしく、ラテンの血がチラ見えするところが粋です。

Dado Moroni & Max Ionata

Two for Stevie (2014)
Dado Moroni – Piano
Max Ionata – Tenor Saxophone

ダド・モロニもマックス・イオナタもともにイタリア出身。
どちらも長いキャリアと実績を持つ実力者。

スティーヴィーへのリスペクトに溢れたアレンジ。
音数を抑えても盛り上がる演奏ができることを証明しています。

Victor Wooten

Show Of Hands 15 (2011)
Victor Wooten – Electric Bass

ヴィクター・ウッテンは言葉を話すように音楽を学んだそうです。
ウッテン・ブラザーズ・バンドのベーシストとしてデビューし、カーティス・メイフィールドやウォーの前座を務めました。
スタンリー・クラーク、マーカス・ミラーと組んだユニット “S.M.V.” は、びっくりの企画でした。

通算5度、グラミー受賞。

とにかく超絶技巧のベーシストとして有名ですが、歌心も素晴らしい。

これ、本当にベース?

いやね、ギターだってごく限られた人しか、こんな超絶テクはできないでしょ?

もうびっくり。

ウッテンさん、音楽バカで超絶テクだけを売ってんだと思うでしょ?

アラサー娘

アラサー娘

……。

大間違いですよ!

独自の理念を持ち、音楽教育にも非常に熱心!
平和を愛する人格者でもあります。
スタンフォードに招かれたり、TED(Technology Entertainment Design)での講演経験も。

ここに貼り付けられないんですが、ご興味のある方は「TED ヴィクター・ウッテン」でググって “Music as a Language” という講演動画を見て下さい。
日本語字幕付きバージョンもあります。

Jane Monheit

Surrender (2007)
Jane Monheit – Vocal
Ari Ambrose – Saxophone
Miles Okazaki – Acoustic Guitar
Michael Kanan – Piano,Electric Piano
Rick Montalbano – Drums
Paulinho Da Costa – Percussion
Jorge Calandrelli – Synthesizer
Orlando Le Fleming – Acoustic Bass

ジェーン・モンハイトは、アメリカ生まれのジャズシンガー。
音楽一家で育ち、高校の頃からジャズクラブで歌い始めていたとか。

このアルバムでセルジオ・メンデス、イヴァン・リンス、トゥーツ・シールマンスと共演しています。
残念ながら、この曲ではないんですが。

この曲は、イントロはもったいぶった濃厚な感じがしますが、テーマからは明るいイメージ。
落ち着いたバラードに仕上がっていて、サックスソロも聴きごたえがあります。

Steeve Laffont

Enamoromai (2016)
Steeve Laffont – Guitar
Rudy Rabufetti – Guitar
Matthieu Châtelaine – Guitar
Christophe Fournié – Flute
William Brunard – Contrabass

スティーヴ・ラフォンは、フランス生まれのジプシージャズギタリスト。
全然知らなかったんですけど、本当にうまい!
テクニックがあるだけでなく、センス抜群で歌心もある!

“Overjoyed” って、こんなに爽やかな曲だったんですね。

私、このカバーが一番好きです。

ラフォンさん、フランス生まれですが血はイタリアのようですね。
いかにもイタリア男!
っていう風貌が素敵です。

アラサー娘
アラサー娘
そんなことばっかり気にしてるよね!

妻ガッツ
妻ガッツ
音楽だって見た目から!

夫ぽんぽん
夫ぽんぽん
意味がわかりませんね。

みなさん、お楽しみ頂けましたでしょうか?

スティーヴィーのデビューから現在までの名曲を聴きながら、彼の音楽人生をたどる、スティーヴィー・ワンダーの名曲!聴くだけでわかる彼の音楽人生も、ぜひ。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。