今ジャズ動画が熱い!YouTube ならこのチャンネルがおすすめ|ゴニョ研
魅力的な演奏満載で今のジャズを味わえる動画チャンネルがあった
こんにちは!
ガッツかよめです。
YouTubeでジャズ動画を見るのはとっても楽しいけれど、良いものを探すのには時間がかかりますよね。
お宝動画満載のYouTubeチャンネルがあったら
とっても便利!
今日は私が見つけた、とっておきのYouTubeチャンネルをご紹介します。
アメリカのラジオ局 WBGO!
なので、
2.おすすめ動画8本
3.このチャンネルへのアクセスや利用法
について順にお話ししようと思います。
アメリカのラジオ局 WBGO の魅力
今活動しているジャズミュージシャンの演奏動画ばかりです。
更新日時が不定ですが、1週間に1,2回は更新があります。
「これ誰?」と思う音楽家やバークリーの学生バンドなんかもありますが、驚きの大物も時々登場します。
スタジオ録音だけでなく、ビレッジバンガードなどでのライブやジャズフェスの録画もあります。
動画の数がかなり多いです。
WBGO で聴ける今ジャズの御紹介
では、私の選んだ動画をご紹介していきます。
今ジャズの貴公子クリスチャン・サンズの名演 “L-O-V-E"
この1曲の演奏だけで、クリスチャン・サンズがどんなに素晴らしいピアニストであるかが、よくわかります。
1989年生まれ。まだ29歳になったばかりですが、ピアノの腕はもうベテランのよう。それもそのはず。彼、スタートが早すぎです。
5歳で曲を書き始め、10歳でプロになるという早熟ぶり。その後13,4歳ときにレジェンド/ビリー・テイラーに出会ったことも大きなポイント。きっかけは、7月に行われたサマー・スクールに参加したことながら、最初の一週間で、テイラーに才能を見いだされ、直々のプライベート・レッスンを受けることになったのだそう。それ以来、テイラーが音楽的な師匠になったのはいうまでもありません。
”Reach" 商品レビュー(diskunion.net online shop)
その後、クリスチャン・マクブライドのトリオで活躍し、2007年に “Risin'"でソロデビューを果たし、2014年にはサンズはアメリカンピアニスト協会ジャズフェローシップ賞のファイナリストになりました。Christian Sands,WIKIOEDIA inEnglish,last edited on 4 April 2018, at 07:02.
2017年にリリースされた ”Reach" は、日本人ベーシスト中村恭司(なかむらやすし)も参加していますし、なんとクリちゃんは渡辺貞夫のバンドにも加わっていたのですね。
なんだか日本人として、とてもうれしいです。
さて、クリちゃんの演奏です。
あまりにも知られたスタンダードを、オーソドックスな手法で新鮮味があるアレンジにしあげていますよね。
テクニックがありすぎて、曲芸かと思うくらいですが、そこは決して下品ではなく、飽くまで音楽性は高い。
まじめで几帳面なビリー・テイラーに、ジャズの歴史をとことん仕込まれているのがわかります。
そしてね、とてもダイナミクスが豊かなのに、音がきれいでしょう?
とても丁寧な演奏で小さい音がものすごくきれいなんです。
センスも抜群。むちゃむちゃグルーヴするし。
演奏を聴き比べてみたら、タッチがビリー・テイラーと似ていますね。
でもサンズの方が色気があります。
外見に惑わされる私の心の表れでしょうか?
渡辺貞夫さんのツアー、聴きに行きたかったなあ。
ステイシー・ケント"Breakfast on the Morning Tram"
ステーシー・ケントは、シンプルで奥深くセンスの良い歌唱で、世界各国で多くのファンに愛されています。
アメリカ生まれですが音楽の勉強のためにイギリスにわたり、イギリスで音楽活動を始めました。
“Breakfast on the Morning Tram"は、ノーベル賞作家の石黒和夫が作詞した曲。
作曲は彼女の夫のジム・トムリンソン。
サックス奏者で、彼女のプロデューサーも務めます。
この曲と同じタイトルのアルバムは、グラミー賞にノミネートされました。
ステイシーはフランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語などを話し、各国語で歌っています。
Bio(Stacey Kent Official Website )自動翻訳、“Stacey Kent" Wikipedia inEnglish 2018年4月13日17:57最終更新、自動翻訳より抜粋
ジム・トムリンソンは多分動画でもサックスを吹いている人ですね。
オックスフォードで政治と経済を学んでいる時に、息抜きにバンドやってたらプロになって、ビッグバンドの曲を作曲する力もある。
Bio(Jim Tomlinson’s Website )の自動翻訳より抜粋
ジムなんだかトムなんだか分からない名前のわりに、スゴ腕でした。5か国語を話す妻とオックスフォード出身の夫、IQ高過ぎ夫婦です。
彼女の歌は、よくジャズシンガーに使う、
「圧倒的歌唱力」というイメージではない。
繊細で美しく優しい歌唱。
癒(いや)されたい夜にピッタリです。
そしてケントさん、53歳というのにセクシーでファッションセンスもよく、最高にスタイリッシュ。
外見にもインテリジェンスがにじみ出ています。
でも私は、近所の居酒屋のおっさんにしか見えない
青いパーカーのピアニストが気になります。
バッキングも短いフィルインも、本当にセンスがいい。
力が抜けてて最高にいい気分にさせてくれます。
でも見ているとピアノが居酒屋のカウンターに見えてくるし
「ヘイ、だし巻きお待ち。生中もう1杯いく?」
とか、話しかけてきそうで、ドキドキします。
Melissa Walker & Christian McBride “Just One of Those Things"
今度はクリスチャン・サンズの親方、いやバンドリーダー、クリスチャン・マクブライドです。お連れ合いのメリッサ・ウォーカーと。
渋いですね。
この2人の演奏がすごいのはもう、分かりきったことですが、マクブライドがずっとニコニコしているのが、私はとっても素敵だなあと思いました。
“Just One of Those Things" は、コール・ポーター作曲。
アップテンポの4ビートでスリル抜群。
今ジャズを作る!海野雅威の歌伴 “Skylark"
なんと美しく深い音色のピアノなんでしょうか?
海野雅威は、歌の伴奏も最高ですね。
akiko や Tiffany などヴォーカリストの伴奏をしているアルバムもあります。
私が聴いた範囲では、歌に寄り添うような伴奏なのに、センス抜群で最高にノリが良くて、ヴォーカルを食ってしまうんですよね。
ごめんなさいね。
でも、このヴォーカルもとっても素敵です。
ブーヨ・サターシェ。
1曲目はホーギー・カーマイケル作曲の “Skylark" ですが、後の2曲はよくわかりません。スタンダードではなさそうですよね。
海野雅威の情報集結!ライブ・アルバム・お宝動画・逸話等一覧!試聴付では、筆者が全力で集めた海野雅威に関わる情報をすべて結集してご紹介しております。
また、akiko “Simply Blue”で 海野雅威のピアノをでは、海野さんがサイドマンとして参加した akiko の名ライブアルバム “Simply Blue” をご紹介しています。
ぜひご一読を!
ケニー・バロンのビレッジバンガードライブ動画
Kenny Barron, piano
Vincent Herring, alto saxophone
Brandon Lee, trumpet
Kiyoshi Kitagawa, bass
Lee Pearson, drums
2013年5月6日録音
なんと、ディジー・ガレスピーやスタン・ゲッツとも共演歴を持ち、数々の賞に輝き、いくつもの機関で後進を指導しているジャズのレジェンド、ケニー・バロンのクインテット。
ビレッジバンガードでもライブの録画。
ベースの北川潔は昔、小曽根真トリオで弾いていた時に生で聴いたことがあります。
その時よりも、この動画の方がグルーヴが感じられます。
いやあ、完成度の高い演奏ですよね。
パキート・デ・リベラの流れるようなサックスに身を任せよう
Paquito D’Rivera : clarinet,sax
Alex Brown : piano
パキート・デ・リベラは、キューバ出身で革新的なフュージョンバンド「イラケレ」をチューチョ・バルディスやアルトゥーロ・サンドバルらと設立し、アフロキューバン・ジャズ、アフリカのリズム、アメリカのジャズを融合する実験的な音楽を演奏し、世界中から高い評価を得ました。
アメリカに亡命した後、パキートをバックアップしたのが、ディジー・ガレスピーだった。その彼の思い出を込めた曲が1曲め、"I Remember Diz"。『チュニジアの夜』のフレーズが繰り返されているところが渋いです。そして、突然始まる『ソルト・ピーナッツ』に即座に反応するお客さんがスゴイ!
それにしても、クラリネットってこんなに饒舌な楽器なんですね。ベニー・グッドマンを思い出します。
パキート・デリベラはクラリネットのイメージがとても強かったのですが、サックスも素晴らしい。
アルトゥーロ・サンドバルは私の大好きなトランぺッター。
パキート・デリベラもアルトゥーロ・サンドバルも何度か来日し、ブルーノートで演奏しています。
ブルーノートに行くなら読んでから!BNのための爆笑服装講座なんて記事もあるので、おヒマな方はぜひ。
アルトゥーロ・サンドバルの演奏は本当に素晴らしいです。
このブログでも'There Will Never Be Another You’を若手ジャズメンと快演する動画を紹介していますので、ぜひ見てくださいね。
カート・ローゼンウィンケルのソロ
2008/03/13 に公開
この曲は彼の即興の自作曲なんですね。
カート・ローゼンウィンケル、知りませんでした。
美しいソロです。もう10年前の録音ですが。
ちょっとパット・メセニーを思い出させます。
ラリー・ゴールディングスとピーター・バーンスタインのせめぎあい
Larry Goldings – Organ
Peter Bernstein- Guitar
Bill Stewart- Drums
2013年11月13日録音
これもヴィレッジヴァンガードのライブです。
ラリー・ゴールディングスは、ハモンド・オルガンの名手として知られますが、ジェイムス・テイラーのツアー・ピアニストをしていたこともあるし、私の一番好きなベーシスト、クリス・ミン・ドーキーのバンドのレギュラーメンバーでした。
センスのいいフレーズを量産するけど、いつも沈着冷静で職人肌ですね。ハモンドはもちろん、リリカルなピアノも素晴らしいですよ。
WBGO へのアクセスと動画の探し方
はい、というわけで、たくさん動画を見ていただきましたが、これはほんの一部です。
どうぞ、お好みの動画を WBGO で探してみてください。
WBGO のチャンネルで動画を見るのは簡単。
念のため URL もご紹介しておきます。
https://www.youtube.com/user/wbgoblog
このサイトへアクセスしたら、上の画像で緑の丸のところ、虫眼鏡マークの隣に好きなアーティスト名を英語で入れて、検索するだけです。
曲名は、動画のタイトルに曲名が入ってれば見つけてくれます。でも動画のタイトルに曲名が入っていない場合も多いため、その曲の演奏動画があっても結果がうまく出ないことが多いと思います。
このサイトにサムネイルが表示されている動画は少ないですが、所蔵動画はとても多いようで、思わぬ掘り出し物が発見できそうです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
では、みなさん、ジャズの今を動画で楽しんでくださいね。
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