ぜんぶ食べられるフェンネル! フェンネルの食べ方とレシピ|ゴニョ研
こんにちは
珍しい野菜が大好きな野菜料理研究家・ガッツかよめです。
今回は農家さんから届いた、こんな野菜、フェンネルをお料理しようと思います。
何しろ私もフェンネルを初めて見たので、どこをどうやってお料理すればいいのか、さっぱり分からなかったんですが、意外に簡単に使えるし、とってもおいしいですよ。
というわけで、フェンネルの基本的な食べ方や、フェンネルを食べ尽くすために考えたレシピをご紹介しようと思います。
フェンネルのことを知っておいしく食べよう
フェンネルとは?
フェンネルは、セリ科ウイキョウ属に分類される植物です。
古くから薬草や香辛料として栽培されていて、古代ギリシア人が利用したという話もあるそうです。
健胃、消化促進、抗酸化、腸内ガスの排出などの薬効があり、漢方薬の原料にもなっています。
また料理では、葉が魚料理の香りづけに使われることが多く、タイムやディルとともに「魚のハーブ」とも言われています。種は「フェンネルシード」としてスーパーのスパイスコーナーでも見かけますね。インド料理やクッキーやケーキなどのお菓子にも使われています。
つまりフェンネルは、その薬効とさわやかで甘い香りとで、世界の多くの国で利用されている植物です。
フェンネルの食べ方・どこが食べられるの?
さて、フェンネルちゃんのすばらしさは分かったけれど、この大きな植物のどこが食べられて、どこが食べられないんでしょうか?
結論からいうと、全部活用できるんです。
捨てるしかない部分は根っこくらいですが、「食べる」ことにこだわるなら、細い茎も食べにくいと思います。
では、どこをどんなふうに活用するかを、下の方のぷっくりとした根元、細長い茎、上の方のふわふわした葉っぱ、の3つの部分に分けて説明します。
鱗茎(りんけい)
フェンネルの下の方の膨らんだ部分、これを鱗茎(リンケイ)といいます。
ここは玉ねぎに、ちょっとスッとする甘い香りをつけたような感じ。味も食感も玉ねぎによく似ていて、実際玉ねぎのように使えます。
生でサラダでも、炒めても、煮てもおいしいです。煮ると、玉ねぎよりさらに甘く、全くクセがないので驚きました。
茎
鱗茎より上の太い茎の部分は、見かけはセロリの茎そっくり。
でも香りも味のクセも、セロリほど強くないので、セロリが嫌いな私でも生で食べることができます。
でも、この部分の問題は味や香りではなく食感です。
とにかく筋が多い!!
まあ、薄い小口切りにしてしまえば、それほど気にならないんですが、やっぱりちょっと口に繊維が残る感じがあります。
筋を取ってしまえば、大きめに切っても良い食感です。
サラダに入れても甘くておいしいです。
もっと上の方の細い茎は、ちょっと困りものですね。
どうしても筋ばっかり。
おまけに青臭さも苦味も強いので、おいしいとは言いにくいです。
ですから細い茎の部分は、食べるのではなく臭み取りや香りづけとして、お魚やお肉の煮込みなどに使うとよいと思います。
葉
葉はふわふわした糸状で、食感はおかひじきとちょっと煮ています。
プリプリして楽しくなっちゃう食感で、繊維はありません。
味はちょっと甘くてほろ苦く、生でもおいしく食べられますから、煮込み料理や焼き物の青味によく使われていますよね。
生でサラダももちろんおいしいですが、実は最高におすすめなのが、かき揚げなんです。
我が家では、「これうめえな」と夫が絶賛し、「むっちゃおいしい」と娘が馬のように食べていました。
このフェンネルの葉のかき揚げは、後ほど詳しいレシピをご紹介します。
こんなふうに、フェンネルは全部食べられて、とっても出番の多い野菜なんですね。
フェンネルのいろんな部分を食べよう! 簡単レシピ
では、フェンネルを使って実際に私が作った料理のレシピをご紹介していきますね〜〜。
フェンネルとたっぷり野菜のハーブスープ
材料(大人4人分程度)
- フェンネル・・・・・・鱗茎2個分と葉少々
- にんじん・・・・・・1/2本
- 大根・・・・・・100g
- たまねぎ・・・・・・1/4個
- キャベツの芯と軸・・・・・・適宜
- しめじ・・・・・・1/4パック
- ベーコン・・・・・・厚切り1枚
- オリーブオイル・・・・・・適量
- 白ワイン(または酒)・・・・・・大さじ1
- 塩・・・・・・小さじ1/3
フェンネルのハーブスープのポイント
フェンネルのすっきりした甘い香りに癒されるスープです。
冷蔵庫にある煮崩れしにく野菜を角切りにして、炒めて煮るだけなので、本当にあっという間にできます。
詳しいレシピは、フェンネルとたっぷり野菜のハーブスープへ。
フェンネルのかき揚げ
材料(大人2人分程度)
- フェンネルの葉・・・・・・20g
- 小麦粉・・・・・・大さじ3
- 水・・・・・・適量
- 酒・・・・・・適量
- 油・・・・・・適量
- 粗塩・・・・・・少々
手順
1.フェンネルの葉をつまむ
フェンネルの葉をつまみます。
2.小麦粉・水・酒をからめる
フェンネルの葉をボウルにいれ、小麦粉大さじ3を入れてフェンネルの葉にからませ、水と同量の酒も入れて、衣が少し水分を含んで、フェンネルの葉にまんべんなくまとわりついているようにします。
3.揚げる
160℃程度に熱した揚げ油で、カラッとあげたらできあがりです。
焦げやすいので、注意して目を離さずに揚げてください。
お好みで粗塩やレモンを添えて。
もう、手が止まらない!
スナックみたいに食べ続けちゃうほどおいしいですよ。
フェンネルと鯖缶のリゾット風・残りご飯でおしゃれランチ
材料(大人4人分程度)
- 鯖水煮缶・・・・・・2缶
- トマト水煮缶(できればホール)・・2缶
- 冷やご飯・・・・・・240g
- フェンネルの太い茎・・・・・・1株分
- にんじん・・・・・・1/2本
- 大根・・・・・・100g
- たまねぎ・・・・・・1/4個
- しいたけ・・・・・・2個
- ニンニク・・・・・・1片
- オリーブオイル・・・・・・大さじ2
- 白ワイン(または酒)・・・・・・大さじ1
- 塩・・・・・・小さじ1/2
- フェンネルの葉・・・・・・少々
フェンネルと鯖缶のリゾット風のポイント
鯖水煮缶とトマト水煮缶という、2つのお助け食材をフル活用して、楽ちんランチを作っちゃいます。野菜もたっぷり入って、この一皿だけで大満足の1品なのに、あっという間にできちゃいます。
ダイエットにももってこいですね〜。
詳しいレシピは、フェンネルと鯖缶のリゾット風・簡単おしゃれレシピへ。
フェンネルは全部食べられて、香りもすばらしいお得な野菜!
いかがでしたか?
フェンネルって、香りづけや臭み消しだけではもったいない、おいしい野菜なんです!
レシピをご紹介しましたが、別にフェンネルを使うからと構えなくても、普通の何気ない魚料理などに入れてしまえば、臭みも消えて、とってもおいしいんですよ。
例えば、これは、たらのスープ煮。
フェンネルの細い茎を入れて煮たら、とてもいい香りです。
細い茎は繊維が多すぎて食べにくいので、盛りつけるときに取り出して捨てました。
鱗茎や太い茎は入れませんでしたが、入れたらおいしかったと思います。
フェンネルは青みとしてもおしゃれで、本当に使える野菜なのに、普通のスーパーや八百屋さんでは、あまり見かけないのが残念です。
フェンネル、見かけたら、ぜひおうちに連れて帰って、お料理してみてくださいね。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
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