えっ?!知らない?おいしいオーガニックな野菜を安く買う方法|ゴニョ研
野菜が好きすぎて野菜になりたいガッツ・かよめです!
30年以上有機野菜を食べ続けています。
どうせ買うなら「おいしい野菜、安全な野菜が欲しい」ってそう思いますよね。子育て中ならなおさら。
おいしくて安全な野菜なら宅配?
いいえ、ほかにも手段はあります。
オーガニックな野菜って高いんじゃない?
いえいえ、そうでもないんです! スーパーの普通の野菜と同じような値段で、オーガニックな野菜が買える場所、あるんです!!
そこは、オーガニック・ファーマーズ・マーケット!
ファーマーズ・マーケットとは、主に地域の農家が農産物を持ち寄って、直接消費者に売る市場のことです。
のちほど詳しく説明しますが、その中でも、オーガニック・ファーマーズ・マーケットは、オーガニックな生産物を売る市場です。
私、自慢じゃないですけど、野菜に対する愛は半端じゃない!
毎日料理を作るようになって30年以上、おいしい野菜にこだわって生活してまいりました。
結果、現在、我が家の野菜は、ファーマーズ・マーケットと有機栽培等の野菜の宅配業者とでまかなっております。
で、今回は、オーガニックな野菜の購入方法と、それぞれの方法の長所と短所をご紹介したいと思います。
ファーマーズマーケットは、とにかく野菜がおいしくて、新鮮で、生命力にあふれているから長持ちして、そして値段も安いんです!
でも私は宅配も利用してる、そのわけもお話しします。
※この記事の中でオーガニックとは、「環境に配慮をしている」という広義の意味で用いています。
オーガニック・ファーマーズ・マーケットの野菜に出会ったら野菜の概念が変わる!
とにかく、お近くにオーガニック・ファーマーズ・マーケットがあるかどうか、一度調べてみてください。
検索窓に「ファーマーズマーケット」と「お住まいの地域の市などの名前」を入れてみてください。
そして、あったら、是非出かけてみてください!
きっと、鮮度が高くて本当に生命力のある、生き生きした野菜に会えると思います。
いくつか買って、料理したり食べたり保存したりすると、スーパーの野菜との違いを実感していただけると思うのです。
このあいだ、こんなことがありました。
私はファーマーズ・マーケットで買った大葉を買い物袋に突っ込んだまま、昼寝をしてしまいました。
目覚めたら、こんな風にヘロヘロ。
この子はもう立ち直れないかなとも思いましたが、試しに大きなボールに水を張り、そこに活花のようにさしました。
そして「この大葉を救いたまえ」と神に祈りました。
すると、どうでしょう?
ね? スゴイ生命力でしょ? こんなにヘロヘロだったのに。
4時間ほどでもう、ピンと葉っぱの先まで水分が行きわたっています。
そして、神に救ってもらった命を、晩御飯の時に私が断ってしまいました…。
ピーマンでも、オーガニック・ファーマーズ・マーケットで買ったものはツヤツヤで張りがあり、袋から出すとピーマンのにおいがします。
そして、食感もしっかりして味も濃い。大根なども早く軟らかく煮えます。
だから、調理していてもとても楽しいんです。正直言って、スーパーの野菜は楽しくない。
ぜひ、本当に元気で生命力のある野菜はどんな風か、見て、食べて、実感して頂きたいと思うのです。
一般的な野菜の流通経路って?
さて、ここで、押さえておきたいのは、野菜って、私たちの口に入るまでに、どんな経路をたどっているかということ。
一般的な野菜の流通経路はこんな風です。
野菜、くだものなどの農産物(のうさんぶつ)は、基本的には、生産者(農家)→出荷団体(農協など)→卸売市場→小売業者(スーパー、やお屋など)の経路をへて、消費者に届けられます。 野菜類の約76%、くだもの類の約47%が、卸売市場をへて、流通しているのです。
しかし、卸売市場を通さずに、生産者や出荷団体から直接、スーパーマーケットや生活協同組合(せいかつきょうどうくみあい)へ出荷するルートもあります。 また、宅配便などの発達で、生産者から直接消費者に届けるルートもふえてきました。
「青果(やさいやくだもの)の流通のしくみ」東京中央卸売市場-for kids
そう、このように一般的な野菜の流通経路は
というわけです。
ということは、スーパーに着くまでに、出荷団体と卸売市場をはさむので、収穫からスーパーまででもう3日くらいたってしまうようです。
でも、スーパーがその日に仕入れた野菜しか売らないなんてことはない。当然前日や前々日の売れ残りから売りますよね。
ということは、私たちがスーパーで買ってる野菜って、いったい何日前に採れたのよってことになりますよねえ。
オーガニックな野菜の流通経路って?
じゃあ、オーガニックな野菜だったら?
はい、オーガニックな野菜は売られる場所によって経路が違うんですよね。
スーパーやデパートで売られるものは、やはり出荷団体や卸売市場を経由しているものが多いと思います。
宅配業者の多くは農家と直接契約していますので、これらを経由していません。
また、農家が直接消費者に売るルートも多いです。
オーガニックな野菜を買えるところ
オーガニックな野菜を買えるところと、その特徴をまとめてみました。
これは、飽くまで私の見解にすぎませんが、なるべく客観的に評価するよう、努力してみました。
鮮度 | 基準の明確化 | 品揃え | 利便性 | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|
スーパー(有機JAS認定野菜) | × | ◎ | × | ◎ | △ |
デパート(有機JAS認定野菜) | △ | ◎ | △ | ◯ | × |
八百屋・自然食品店・オーガニック専門スーパー | △ | △ | △ | △ | △ |
生協系の宅配 | △ | ◯ | ◎ | △ | △ |
生協以外の大手宅配 | △ | ◯ | ◎ | △ | × |
有機栽培等の農家 | ◯ | ◎ | ◯ | × | △ |
道の駅などの直売所 | ◎ | × | △ | ◯ | ◎ |
オーガニック・ファーマーズマーケット | ◎ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
※有機JASとは
有機JASマークは、「農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。
有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。」「有機食品の検査認証制度」、農林水産省
この有機JASの規格には、
- 播種・植付け前2年以上および栽培中に(多年生作物の場合は収穫前3年以上)、原則として化学的肥料および農薬は使用しない
- 遺伝子組み換え種苗は使用しない
などの基準があります。
この規格は厳しい部分をもつ反面、自然由来の農薬の使用は許容しています。このため、農薬も化学肥料も全く使用しない農法を行っていても、あえて有機JAS認定を受けない農家も多いようです。
では、オーガニックな野菜を買える所について説明していきます。
スーパー
スーパーでオーガニックな野菜を扱う所は増えてきてはいます。
ほとんどは有機JAS認定の野菜のみなので、基準は明確です。しかし品目は非常に少なく、価格も高い。スーパーで普通の野菜の価格と比べれば、有機野菜は割高感がありますよね。私の経験では、売れ行きが悪そうなところが多い。
だから鮮度も期待できません。
スーパーは、どこにでもあって営業時間も長く、食料品全般を買えるので、利便性は高いんですが。
デパート
デパートもスーパー同様、有機JAS認定中心の品揃えですが、スーパーに比べると若干品目が多く、やや売れ行きが良い印象があります。しかし、値段は本当に高い!
珍しいおいしいオーガニックな野菜が入手できる時もありますが、安定供給には遠いです。
八百屋・自然食品店・オーガニック専門スーパー
オーガニックな野菜を扱っている八百屋や自然食品店などは、店主がこだわりを持っていて、味があって、おもしろい店も多いです。
関東圏に多くの店舗をもつ自然食スーパーマーケットこだわり屋の錦糸町店に行ってみた時のことは、墨田区でオーガニック満喫!おしゃれカフェと自然食スーパーで、ご紹介しています。
とても品ぞろえが豊富で、北海道から沖縄まで、いろんな産地の野菜があって、とてもおいしそうでした。
しかし、このようなスーパーはまだ少ないです。
また、扱う野菜の基準や、価格も、店主任せですから、店によって非常に差が大きい。
営業日が少ない店もあったりして、利便性は低いです。
でも、こんな素敵なお店が、家の近くにあったら、本当に幸せなのになあ。
生協系の宅配
全国の生協の中には、特に環境に配慮した農産物を取り扱っている団体もあります。
もともと生協は、食の安全性にはこだわっていますが、農薬や化学肥料の使用に規定を設けたりはしていないところが多いと思います。それに対して、パルシステムやコープデリのヴィ・ナチュールなどは、農薬や化学肥料の使用に一定の基準を設けています。
これらの配達エリアは両方とも関東でした。生協の中で特にオーガニックの野菜を取り扱っているところは多くはなさそうです。
食べてみたことがないので分かりませんが、ホームページの印象では、比較的品目も多く、価格も手ごろで、基準も明確でした。
生協の宅配は、野菜以外の食料品や日用品など、取扱品目の幅が広いので、エリアが合えば、便利な点も多いですね。ただ、配達は週に1回が多いので、計画的な買い物を強いられますし、カタログやインターネットでの注文では実物は見られません。
また、集荷し、箱詰めし、配送するというタイムロスがあるので、とびきり新鮮というわけにはいきません。配送中の劣化の可能性もありますね。
生協以外の大手宅配
オーガニックな野菜の宅配、私も30年以上使っています。1回だけ利用したものも含めると、3社ほど使いました。ちょっと詳しくお話ししていきます。
オーガニックな野菜の宅配ってどんなもの?
取り扱う野菜の種類も豊富で、システムとしては生協とよく似ています。
集荷→箱詰め→配送、という手順も同じなので、タイムロスも同様です。
要は、こだわりがあって、おしゃれな、お高めの生協、みたいな感じでしょうか。
生協と同じように、農家と契約して野菜を仕入れ、有機栽培等の野菜を箱詰めにして週に1回程度、家庭に宅配するサービスです。一般的な卸売業者との違いは栽培方法の基準があること。生協との違いは、利潤を追及していること。
また単なる販売業者ではなく、生産者と消費者のコミュニケーションを仲介する役割を担い、交流会や農業体験などを企画している業者もあります。
あらかじめ、旬の野菜を10品目など決められたコースから選ぶ場合もあれば、自分で野菜を選べる場合もあります。
野菜のほか、肉・魚・卵・加工品・調味料などを扱っている業者も多くあります。このようなものもオーガニックな原材料を使っていたり、加工や流通の過程も環境への配慮があるものを取り扱っているのが特徴です。
オーガニックな野菜の宅配の需要は右肩上がりです。
2017年に業界第2位のオイシックスと第3位の大地を守る会が経営統合し、オイシックスドット大地株式会社になったと思ったら、2018年10月にはNTTドコモ傘下で業界第1位のらでぃっしゅぼーや株式会社とも経営統合し、オイシックス・ラ・大地株式会社になるということです。
3者統合!!
経営統合で財力も宣伝力も増大して、オーガニックな野菜がもっと一般的になり価格も下がれば、喜ばしいことです。
オーガニックな宅配のお値段は?
気になるお値段は、業者により差がありますが、業界大手のオイシックスだと17品前後のご提案セットが5,300円程度。
生協よりかなり割高です。
有機栽培等の農家
最近は、農家がホームページなどを開設し、直接消費者に野菜を販売するケースも多くなっているようです。
農林水産省が2016年2月に公表したデータでは、
有機栽培等が最も多い栽培方法と回答した者の農産物の出荷先は、「消費者へ直接販売」と回答した割合が66.3%と最も高く、次いで「農協・集出荷業者」(59.8%)、「道の駅等直売所」(35.9%)の順であった。
このアンケートに答えたのは、農業者モニター1,142人のうち、有機栽培等が最も多い栽培方法と回答した者92人で、複数回答です。
「平成27年度 農林水産情報交流ネットワーク事業 全国調査有機農業を含む環境に配慮した農産物に関する意識・意向調査」、農林水産統計、p2、農林水産省大臣官房統計部、平成28年2月9日公表
なるほど~。意外です。
しかし、農家からの野菜の配送は配送業者への委託が多く、鮮度抜群とはいえません。
基準の明確化に関しては、HPなどに詳細な記述がある場合が多く、信頼できそうです。品ぞろえに関しては、農家によってバラつきが大きいでしょう。
だいたい週に1回程度の定期便を設定しているところが多いと思いますが、野菜セットとして農家の事情に合わせた数種の野菜の箱詰めを規定としているところが多く、消費者が自由に選べず、利便性が低いです。
価格も農家により差がありますが、一般的には大手の宅配よりは割安です。
私も昨年の夏、農家から直接野菜を頂きました。
PRするかわりに無料でもらったんですが、とても新鮮でおいしかったです。その時の詳しい話は[まとめ]ナスの種類別とっておきレシピ!8種25本大量消費8日間の記録にご紹介していますので、ぜひとも読んでみてくださいね。
道の駅や直売所
近隣の産地の野菜を集めて売る道の駅や、地域の農家が農産物を売る直売所は、新鮮さは秀でています。
しかし、特に基準を定めたりしている場合は少なく、表示も徹底されていない場合が多いでしょう。
品ぞろえは店舗によって差があり、農協などが運営する直売所ではスーパー並みに充実しているケースもあります。が、2.3種の野菜しかない直売所もあります。好きな時に好きなように買えるという意味では、ある程度利便性はあります。
オーガニック・ファーマーズマーケット
ファーマーズマーケットとは
「ファーマーズマーケットとは?」というお話は、名古屋栄・オアシス21の朝市で激うまオーガニック野菜ゲット!でも、お話ししましたが、もう一度。
ファーマーズマーケットとは、主に地域の農家が農産物を持ち寄って、直接消費者に売る市場です。
オーガニック・ファーマーズマーケットの特徴
オーガニック・ファーマーズマーケットの売りは「新鮮さ」です・
オーガニック・ファーマーズ・マーケットは、開催地が比較的産地が近いことが多く、とれたての野菜が売られることが多いです。生命力も強いから、とっても日持ちが良いです。
基準の明確化については、マーケットの主催者の意向や手腕による所が大きく、個々のマーケットで差があります。
品ぞろえは、マーケットの規模によりますが、比較的規模の大きいものでは、大手宅配業者には及びませんが、デパートよりは充実しています。
また、農家が直接売るので、宅配やデパートなどに比べると、格段に値段が安いことが多いです。農家が独自に価格を設定するシステムでは、農家による価格差があるのが難点ですが。
販売単位が小さいため、1人暮らしなどでも買い求めやすい点は、利便性が高いといえますね。
でも、売り切れがあったり、旬ではない野菜は、取り扱いがないことも多いです。
産地が開催地に近いところばかりだと、同じ品目の野菜が多くなります。たとえば中部地方のファーマーズマーケットでは、北海道などで採れる夏大根などは扱われない。
またファーマーズ・マーケットはまだ数は多くないですし、開催頻度が低い場合もあり、総合的には利便性が高いとはいいづらいです。
私個人としてはね、近所でとれた野菜を上手に食べるのもいいなとは思うんですけどね。
でも食いしん坊だからなあ…。
※詳しくは[まとめ]ナスの種類別とっておきレシピ!8種25本大量消費8日間の記録へ!
生協系宅配と大手宅配とファーマーズ・マーケットのトマトの値段を比べてみた!
値段がどのくらい違うのか、普通のトマトよりちょっと小型のミディトマトの値段で比べてみました。まあ、全く同じ日の値段ではなく、品質も同じかどうかわからないので、比べられないですが、参考までに。
ファーマーズマーケットのものは実際に私が購入したものです。これこれ。
それ以外はネット上のカタログで値段を調べました。100g換算の値は小数点以下第1位を四捨五入しています。
名称 | 購入単位 | 個数 | 値段 | 100g換算 | |
---|---|---|---|---|---|
大地を守る会 | 有機トマト | 300g | 2-4個 | 547円 | 182円 |
らでぃっしゅぼーや | ミディトマト | 200g | 記載なし | 338円 | 169円 |
パルシステム | 中玉トマト | 250g | 記載なし | 268円 | 107円 |
ファーマーズ・マーケット | 200g | 5個 | 250円 | 125円 |
カタログページへのリンク
・大地を守る会のカタログのページ
・らでぃっしゅぼーやのカタログのページ
・パルシステムのカタログのページ
オーガニック野菜の購入先・総合評価は?
さて、というわけで、もう一度、特徴をまとめた表を見ていただきたいと思います。
鮮度 | 基準の明確化 | 品揃え | 利便性 | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|
スーパー(有機JAS認定野菜) | × | ◎ | × | ◎ | △ |
デパート(有機JAS認定野菜) | △ | ◎ | △ | ◯ | × |
八百屋・自然食品店・オーガニック専門スーパー | △ | △ | △ | △ | △ |
生協系の宅配 | △ | ◯ | ◎ | △ | △ |
生協以外の大手宅配 | △ | ◯ | ◎ | △ | × |
有機栽培等の農家 | ◯ | ◎ | ◯ | × | △ |
道の駅などの直売所 | ◎ | × | △ | ◯ | ◎ |
オーガニック・ファーマーズマーケット | ◎ | ◯ | ◯ | △ | ◯ |
結論として、現状では残念ながら、安くて便利で、品ぞろえも十分で、基準も明確で鮮度も申し分なし、という購入先はないということになります。
私のお勧めとしては、ファーマーズマーケットだけで、まかなえるならそうするのが一番利点が多いと思います。
何しろ新鮮で値段が安い。
現物を自分の目で見て選べます。
しかし、もう少しいろいろな種類の野菜がほしいと思ったら、宅配と組み合わせるのも手です。
宅配は買い物にかける時間が短縮され、計画的な買い物でムダ買いも減って節約できるという利点もあります。
この写真は、私が利用している名古屋生活クラブから宅配された野菜たちです。
おいしい野菜を感じ取って!最終的には選ぶのはあなた
野菜に限らない話ですが、結局どんな場所に行っても、自分に見極める力がないと、良いものは買えないですよね。
ぜひ、おいしい野菜をたくさん見て、たくさん食べて、良いものを選べる消費者になりましょう!
ガッツも頑張ります。
糸の切れた凧みたいにならないように。
最後までおつきあい頂き、ありがとうございました。
おいしい野菜のレシピあります!!
保存版!鯖缶でおしゃれで激ウマ!手抜き和洋中レシピ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません