50代でブログを始めた主婦に起きた5つの奇跡|ゴニョ研
こんにちは
ブログを書くのが大好きなガッツかよめです。
54歳でブログを始めて、丸3年がたちました。
記事の数は300以上になり、1ヶ月に7万人以上の方に読んでいただけるようになりました。
うわさでは、ブログが1年続く人は10%とか20%とか。
だったら、3年続くってすごいことなんですかね?
ということで、ブログを始めてから今までのことを振り返りながら、「ブログやってて心底良かった」と思った、私にとっては奇跡のような5つのことをご紹介しようと思います。
54歳・ブログ開設初期の悲劇
ブログを始めたきっかけは、長年続けた仕事をやめてエネルギーを持て余す私を、夫や娘が心配したことです。
放っておくと仕事を突然やめた罪悪感に悩んだり、生きがいのない空虚さに耐えられなくなって暴れ出すと思われたのでしょう。
私のブログが成功したら自分もそこに合流したいと考えていた夫が、サイトの構築や設定面での管理を買って出てくれたのは大変幸運でした。
が、始めたばかりの頃は、夫は私の記事の内容チェックもしてくれていて、ダメ出しだらけで私は死にそうでした。
文章のみならず写真も下手くそ。
アングルが奇妙で、余計な映り込みや影だらけ。
編集もできず、デザイン科卒の娘にあそこがダメここがダメと言われては泣いていました。
おまけに初期の頃の1日の読者なんて、ずっと0人。
40人が読んでくれた日には泣いて喜びました。
「私って、何やってるんだろう?」と毎日思っていました。
でも、そう思いながらでもコツコツ毎日続けていたら、びっくりするような出来事が起こったのです。
50代主婦ブログがやめられない! 原動力は5つの幸運
50代主婦なのにブログで「推し」を推しすぎたら…
「どうせ書くなら、自分が一番書きたいことを書こう」
というのが私のブログの執筆方針です。
お断りしておきますが、収益や集客などを第一目的としたブログでは、この方針は誤りです。
私のブログも一応収益化を狙っていますが、あまりの難しさに挫折し、いつしか収益よりも「おもしろい記事を書く」ことそのものが目的となりました。
話を戻すと、私にはいわゆる「推し」がいるんですけれど、ちょっと珍しいのは、彼はジャズピアニストなんですよね。
で、CDも出しているしライブもやったりするので、彼のCD全てを1枚1記事で紹介したり、ライブを聴くたびにライブレポートを書いたりしました。
書くことそのものも楽しくて幸せでしたが、ある日驚愕の出来事が起こりました。
彼のライブを聴きに行ったある日、推しに握手してもらいたくて、終演後、行列に並んでいました。
「森さん」
という声に振り向くと、ベルベットのブレザーを着た温厚そうな初老の紳士が微笑んでいるではありませんか。
本名で呼ばれたものの、声の主のお顔に見覚えはありません。
なんと彼は、推しのお父様。
「いつも記事を書いてくれて、ありがとうございます」
「家族全員、とっても楽しみに読んでいます」
とおっしゃるではありませんか。
もうびっくりして完全に舞い上がりました。
お断りしておきますが、私の推しは、ラジオで特集番組が組まれたり、雑誌で何ページにも渡るインタビュー記事が掲載されたりする、日本を代表するジャズ・ミュージシャンです。
温泉旅館で歌ったりする人ではないんですよ。
そして、ご本人にも、私が名乗る前に
「ゴニョ研さん、いつも大ファンでいてくれて、ありがとう」
と言っていただけて、天にものぼる気持ちでした。
それから数日間、私は所かまわず
「ゴニョ研さん」
とつぶやいてニンマリするという謎の行動がやめられなかったのは、言うまでもありません。
顔出しでブログをやっていて、こんなことが起ころうとは思いませんでした。
そうそう、私はブルーノ・マーズも好きで、彼の記事もいっぱい書いたんですけどね。
ブルーノ・マーズの家族には声をかけられませんでしたし、ブルーノ・マーズから「ゴニョ研さん、ありがとう」とは言われませんでした。
主婦がブログで50代のファッションの悩みを書きまくったら
私のブログはいわば「突撃型」。
知識やニュースなど情報を伝えるというより、「やってみたらこうだった」という体験をお伝えするものなんです。
ファッションに関しても、お伝えすべき知識などは自分の中に全くなく、できることは「やってみる」ことだけ。
ずっと続けていた白髪染めをやめてみて書いたのが、この白髪染めをおしゃれにやめる!やめた55歳が美容師さんに聞いた!です。
自分の悩みや体験を書くだけでなく、自分が知りたかったことを美容師さんに聞き、なるべく詳しく解説しました。
おかげさまでこの記事は、「白髪染め やめる」という検索語いで検索すると1ページ目の一番上に出てくる記事、つまり検索順位1位となり、たくさんの方に読んでいただけました。
これに味をしめて、次に突撃したのは、「痛くないファッション」。
50代って、どうもファッションの曲がり角。
みんな、自分のコーデネートが痛いかもしれないと怯(おび)えている。
でも何が痛くて何が痛くないのか、疑問に思った私は娘の洋服を借りまくって実験してみたんです。
で、書いた記事が50代の痛くないファッション!56歳が娘の洋服で実験してみたです。
こちらもおかげさまで、「50代 痛くないファッション」で検索順位1位となり、大変多くの方に笑ってもらえました。
どちらも、読んだ方から、「励まされた」、「参考になった」、「ファッションに興味がないおっさんが読んでも声を出して笑えた」などと、コメントをいただきました。
50代主婦のブログ記事が会議で配られる?!
ブログを始めてからしばらくして、夫は持病の歯槽膿漏(しそうのうろう)が悪化し、食事のたびごとに「痛い」と叫ぶようになりました。
まあ、主婦だからといって、夫の状態に合わせて食事を調節する義務があるというわけではないと思うのですが、うるさいので、叫ばない食事を工夫することにしました。
その体験を書いたのが、歯が痛い時の食べやすい食事・おススメ献立・調理のコツです。
この記事は、今でも私のブログの記事の中で最も多くの人に読まれ続けています。
ある日、施設に勤める友人から、職場で、私のこの記事が印刷され、会議で上司から配られたから、とってもびっくりしたと連絡をもらいました。
話を聞いてみると、利用者さんが事故で前歯を折るケガを負い、その利用者さんがどんな食事なら食べられるか、どんな援助が必要なのかを、私の記事を元に職員の方々が検討されたというのです。
この記事を書いたときは、そんな重大な場面で役に立てるなんて、全く想定していませんでした。
私が、この記事の読者として考えていたのは、「歯が痛えんだよな〜。食えるもんなんてあんのかな」とつぶやく若者や、
「歯が痛い夫が本当に面倒くさい!」と思う主婦でした。
私は急いで記事を見直し、事故による歯の欠損などのケースに対応できるよう、私にできる範囲で書き直しました。
50代主婦のレシピブログ・悪あがきの末の幸運とは?
私がブログでレシピを書き始めたきっかけは、料理が好きというのもありましたが、レシピだったら晩ご飯に作ったものを書けば毎日書けると思ったことでした。
ところがどっこい、世の中そんなに甘いわけがありません。
レシピブログは超激戦区。
おまけに、敵はクックパッドだのオレンジページだの、はたまたキッコーマンやらハウス食品やら…。
検索上位には大手関連企業がひしめいていて、とても食い込めそうにありません。
人気の料理研究家なら検索上位に上がらなくても、多くのフォロワーがいて、新しいレシピを投稿するたびに読んでもらえるでしょう。
でも、全く知名度がない私の記事を、検索上位に上がらない限り、誰が読むというのでしょう?
ツイッターやインスタグラムなどのSNSだって、フォロワー獲得には時間も手間もたっぷりかかるのです。
悩みに悩んで、私は農家さんが直接野菜を売る市場であるファーマーズマーケットに通って、珍しい野菜を買いあさり、バターナッツかぼちゃの食べ方! 捨てるとこなし!丸ごとおいしいなんて記事を書いてみたりしました。
ほら、珍しい野菜なら、大手の参入も少なく、競争がそれほど激しくないんですよ。
まあ、読む人も少ないんですが、珍しい野菜って、たまにテレビで取り上げられるんです。
そうするとびっくりするほど読まれるんですね。
私は、なるべくおいしく簡単なレシピを考え、きれいな写真を撮るよう頑張りました。
また別の手段として、突撃体当たり手法を料理にも応用し、失敗を含めて詳しい記事を書いたのが、豚肉の塩麹漬け!うまい漬け時間と焦げない焼き方を研究!という記事です。
こうして、私のレシピ記事は、ほんの少し、検索上位に食い込めるようになりました。
そうこうしているうちに、私の料理の腕も前よりずっとマシになり、レシピコンテストで入選なんてことも起こりました。
これは本当にうれしかった。
今では私のブログで1番記事数が多いのがレシピ記事です。
主婦ブログで50代の夫婦関係を改善しよう大作戦
ずっと共働きで家事をシェアしてきた私たち夫婦の関係は、私が仕事をやめたことで、危機を迎えました。
夫にしてみると、60歳を過ぎ、肉体的にも精神的にも仕事を続けるのは辛いと思っていた矢先に、まだ54歳の妻が突然仕事を辞めてしまったことに、なんとも割り切れない思いを抱いたことでしょう。
しかもその職は、夫が前の仕事を辞めたときに得た退職金を、学費に注ぎ込んで行った専門学校のおかげで得たものでした。
卒業して国家資格に受かり、20年以上勤めて稼ぎ、収入は家計の足しにもなりましたが、夫にしたら、やはり不本意かもしれません。
私の収入はなくなり、多忙を極める夫は全く家事をしなくなりました。
私は、社会的責任を放棄し収入を失った自分を情けなく思っていました。
夫さえ私のことを見下しているような気がして、ついついピリピリしてしまい、週末になると口論が絶えず、夫は何度も会社に泊まったりしていました。
しかしブログの読者が増えるにつれ、私は少しずつ自信を取り戻し、収入がない自分を許せるようになってきました。
夫との関係はまだギクシャクしていたのですが、あることをきっかけに、関係が急激に回復しました。
それは、夫がこの記事を読んだことでした。
前にもお話ししたように、夫は私のブログの設定面での管理を引き受けてくれていたので、時々私の記事を読んでいました。
それはブログの設定の問題点を検出するのが主な目的でしたが。
この記事は、タイトルのとおり、夫にいらだつ妻の皆さんにむけて、夫の甘えを笑い飛ばすことで心を鎮めようと呼びかける話です。
でも、ちょっとだけ私の夫への想いと感謝を書いた部分があって、
そこを読んだ夫が、きっと少し気をよくしたのでしょう。
私に対する態度がやわらかくなったのです。
おかげさまで、この記事は今も、夫にいらだつ多くの方々に読んでいただいています。
そして私は、少しずつ改善しつつあった夫婦関係を、さらにもう1歩前進させようと試みました。
先ほどの作戦Aに続き、作戦Bが、これです。
この記事、箱根2泊3日のんびり観光記・アラカン夫婦珍道中で、私は夫と2人の旅行はとっても楽しくて、夫といっしょにいられて幸せだったと書きました。
この記事で、夫はさらに気を良くして、私たちはちょくちょく旅行に行くようになりました。
外国映画の中では、たとえ熟年でも夫婦はいつも手を取り合い、会話のたびに愛の言葉をささやき合っていますが、
実際の日本の熟年夫婦はなかなかそうはいきません。
30年以上連れ添っていれば、お互いいろいろ気になることはあるし言いたいことも山とある。
まあ、でも、いなくなったら自分の半身をもがれたようだろうなあと思う。
それを言葉にすると「愛している」ということなんだろうか?
いや、でも、そのメッセージは夫の全面肯定と受け取られやしまいか?
それは嫌だ。
なんてグルグル考えていると、愛の言葉なんて言えやしません。
でも、ブログでは書けるんです。
他人に向けて、「夫のこんなところはとってもいいところ」と書けるんです。
ブログがあって良かったと心底思いました。
まとめ・50代っていろいろ辛い!ブログを書くことで幸せになれた
こうして3年を振り返ると、良くも悪くもブログに振り回された私が見えてきます。
何を書こうか、どうすれば読まれるか、常に悩み、地団駄を踏み、涙しながら記事を書いたことも数しれず。
でも私の記事で、白髪染めをやめたり、豚肉の塩麹漬けを上手に焼けたり、甘えん坊の夫をちょっとだけあたたかい目で見られたり、そんな人がいるのは、この上なく大きな喜びです。
勤めていたときに、自分の致命的な欠点だと思ったおっちょこちょいでさえ、小話として読んでもらうことで、今ではたくさんの方を勇気づけていると自負しています。
長年続けた仕事を無責任にやめて、自己嫌悪の塊(かたまり)だった私にとって、「書く」ことはセラピーでもあったようです。
記事を書き、それが多くの人に読まれ役立つことで、私は自分を少しずつ愛せるようになりました。
最後に、私をいつも応援してくれる友人や家族、私のレシピをHPに掲載してくださっている農家さんであるココニコヒロバさん、温かく私を受け入れてくださった吉野隆子さんほかファーマーズマーケットの皆さん、初心者の私にブログのイロハを教えてくださった松原潤一さん始めBMSの皆さん、そして、いつも記事をシェアしてくださる読者の方々、まだお会いしたことがない私の記事を読んでくださる多くの方々に、心からお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
初めまして(^^)
昨夜いつものように夫とケンカしてモヤモヤしたまま朝を迎えてスマホ検索。たまたまゴニョ研さんのブログに出会いました。
ベッドの上で読みながらくすっと笑える自分がいて少し勇気をもらえました。
ありがとうございます
等身大を自分を包み隠さず表現されて好感が持てます。これからも頑張り過ぎずに頑張って?下さい
そらしどいろはさん、読んでいただき、コメントまで頂戴し、本当にありがとうございます。
クスッと笑っていただけただけでも、うれしすぎて、心に羽が生えて天まで上っていきそうです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
お連れ合いと仲直りされていますように(私は今朝から喧嘩中です)。
勇気をありがとう!朝のベッドの中で見つけました。ゲンキでボランティアしてきまーす。
最高のコメント、どうもありがとうございます!
もう、うれしくてうれしくて、今日は踊って過ごします。
こちらこそ、勇気をいっぱいもらいました。
ボランティア楽しんでください。