保存版!ひとりアカペラ超絶テク5人・厳選名動画|ゴニョ研

2018年7月6日ジャズおすすめ

こんにちは。

今、一人でいろんなパートを歌って、多重録音してアカペラしちゃう人、いますね。

YouTube で、全部のパートを歌ってるところを同時に見せられますし、そりゃビジュアルとしても、おもしろい!!

今回はそんな中でも、特に音楽性が高くて、「全部口でやってるからすごい」なんていう話ではなく、

「楽器で演奏したものよりも素晴らしい!」

と思える1人アカペラを披露している、驚がくの5人の男たちをご紹介していこうと思います。

うますぎる!ひとりアカペラならこの男たちをチェックしよう!

最初にお断りしておくことがあります。
本来ならアカペラというのは無伴奏で合唱・重唱を行うこと。
でも、「楽器を使わない」ということに、私はあまりこだわりたくないのです。

で、この記事で取り上げる条件として、
「一人で、アカペラで、驚くほど音楽性の高い表現をする能力がある人」
としたいと思います。
ですから、楽器も加わっている演奏も多数ご紹介しておりますが、お許しくださいませ。

では、さっそくご紹介していきます。

Jacob Collier!クインシーが絶賛!音楽界騒然の天才!

ジェイコブ・コリアーは1994年生まれ、イギリス在住。
あのクインシーの強力なバックアップを得て、売れまくっている天才音楽家です。

最初に聴いていただいたのが、彼の作品。

レイ・チャールズの名唱で知られ、ジョージア州の州歌にもなっている名曲。
数えきれないカバーがありますが、私はこの Jacob の幻想的なコーラスアレンジのとりこになりました。

転調を繰り返し、複雑なハーモニーを駆使したオリジナリティあふれるアレンジ、そして安定感抜群で温かみがあり表現力豊かな歌唱、驚がくのピアニカのソロ!
不思議な気持ちになるフレーズは、独自の音階を用いたものでしょうか? ものすごく幻想的で歌心に溢れています! ぜひ良いオーディオで聴いていただきたい!

彼の録音スタジオは自宅の自分の部屋。
ここに、ウッドベース、エレキベース、ギター、キーボード、ピアノ、ドラム、アフリカの民族楽器、録音機材などを備えているんですね。アレンジはもちろん全ての楽器の演奏も彼。
そんな彼の部屋は見ているだけでもワクワクする。
彼の公式ページで見られますよ。

ウィキペディア英語版"Jacob Collier"(last edited on 1 July 2018 at 13:39(UTC))によれば、
・彼のお母上、スーザン・コリアーは ロンドンのRoyal Academy of Music の指揮者で音楽教師でバイオリニスト。
・Jacob が YouTube で作品を発表し始めたのは2011年で、彼の活動はクインシーの目に留まり、クインシーは Jacob を2013年のモントルー・ジャズフェスティバルに担ぎだし、そこでJacob はハービー・ハンコックに出会います。

“Herbie Hancock says he’s an incredible pianist, Nathan East says he’s a fantastic bassist and Quincy says he’s a amazing singer who can it high notes like Michael Jackson but also has an incredible deep bass," says Adam Fell, VP of Quincy Jones Global Network who first heard Collier two-and-a-half years ago via YouTube.

“How Jacob Collier is Blowing Minds With Help From YouTube & Quincy Jones"by Andy Gensler,7/1/2016,billboard

思わず “billboard" の記事を原文のままのせてしまいました。私の英語力では上手く表現できないんですが、こんなところ?
ハービー・ハンコックは Jacob を信じられないピアニストだと言い、ネーザン・イーストは彼は素晴らしいベーシストだと言い、クインシーはマイケル・ジャクソンのような驚異の高音ばかりでなく、驚くほど深い低音をも出せる、素晴らしい歌手だと言う。

そうして彼は2016年にデビューアルバム"In My Room" をリリースし、2017年には2部門でグラミー賞を獲得します。

彼がアレンジでグラミーを受賞した曲、スティービーの ”You and I" を、なんと Take6 といっしょに歌っている動画がありました。

独自の音楽理論まで展開して、音楽界に一大旋風を巻き起こしているJacob。
どんな音楽教育を受けたのでしょう?

「8歳から12歳まで、クラシックのボイストレーニングを受けてました。呼吸や発声の方法とか。専門的なトレーニングを受けたのはボイスだけ。あとはすべて独学です」

【ジェイコブ・コリアー】「全部ひとりでやってみた」でグラミー2部門受賞!子供部屋から世界に打って出た“若き天才”の本音―ジェイコブ・コリアー、2017.11.17、取材・文/山下 実、ARBAN

はあ????

彼はオーケストラのアレンジだってしてるんですよ。
それがこれ!
世界一のポップスオーケストラ、メトロポールオルケストとの共演です。
これは作曲も彼自身です。

上記のウィキペディアによれば、その後、彼は視聴者に「15秒のメロディーのビデオクリップ」を送ってもらい、それに彼がハーモニーやリズムをつけるという、「“#IHarmU"キャンペーン」を行いました。

この “#IHarmU" の作品もYouTube でアップロードされているのですが、本当に楽しい動画です。
赤ちゃんのような子からお年寄りまで、本当に全くの素人さんからハービー・ハンコックや、この記事にも登場するケビン・オルソラまで、いろんな人がメロディを寄せたのですね。

その中でも、特に私のお気に入り、まずはハービーからお聴き下さい。
ハービーが作ったメロディはキーも拍子も不明で、いかにもハーモニーがつけにくそう。

なのに、この出来!!
拍手喝采でしょ?
ふつうにしゃべっているハービーの自己紹介も、めちゃくちゃカッコいい曲になっています。
そのベースがまた驚がく!!
そして、最後のあいさつ “Good luck" にもハーモニーが。

さて、次はとってもキュートな女性の「きらきら星」ですよ。

このアイスランドの女の子、持っているお人形さんの目に、ずっと指を突っ込んでいます。
この残酷なお嬢さんが、「あっ、間違えちゃった」って感じのところ(私には何と言っているのか、さっぱりわかりませんが)にも素敵なハーモニーがついています。

Jacob は、きっととってもユーモアが好きでお茶目な人なんでしょう。

ときどき信じられないくらい髪がボサボサなところも大好きです。

Jacob Collier の YouTube チャンネルには、たくさんの作品があります。“#IHarmU" は現在Vol.4までアップロードされていて、Vol.4の最後では彼のお母様のバイオリンも聴けます。
2018年7月6日現在でチャンネル登録者23万人。
彼の力から考えれば少なすぎ。

では、Jacob の最後の曲。

Jacob が大好きだというスティービーの曲ですね。

ジェイコブ・コリアー。

本当に人間なのかしら? 音楽の妖精?

でも、その秘密が、彼のお母上、スーザン・コリアーさんのホームページを見ると、ちょっとわかる気がするのです。ギャラリーには、指揮をしたりバイオリンを弾いたりするスーザンとともに可愛いジェイコブがウッドベースを抱えて微笑む写真があって、なるほどね、と思いました。

なんと、このコリアー親子、2018年10月に来日しました!

詳細はジェイコブ・コリアー2018年日本公演!なんと母上も?!共演者徹底研究!へ。

この記事では親子共演動画もご紹介しております。

そいでもって、このコンサートの様子の詳細はジェイコブ・コリアーwithオーケストラ・2018ライブレポートでご紹介しています。

もう一つおまけに、2019年のジェイコブの来日は、アルバム “Djesse(ジェシー)” のワールドツアー。
このツアーメンバーを、ジェイコブ・コリアー来日2019・ツアーメンバー徹底リサーチでご紹介しております。

ピーター・ホーレンス!美しすぎるハーモニーの貴公子

2人目のひとりアカペラーはアメリカのシンガーです。
アカペラおすすめ|感動の動画11選!あなたの聴いているのは本物?でもご紹介しました。
CDデビューも果たし、YouTube のチャンネル登録者は、196万人(2018年7月6日現在)と快進撃を続けているピーター・ホーレンスは1982年生まれ、36歳。
ここでご紹介する曲は、もちろんアレンジはピーターで、全てのパートを彼が歌っています。

では最初の曲をお聴きください。

オーソドックスな中にも、斬新なコード進行が隠されていて、不意に心を揺さぶられるような、そんなアレンジが素敵です。
そして、のびやかで美しい声。
無理のない発声。

動画のクオリティが高くて、曲調ともとっても良く合って見とれてしまいます。

最近出たアルバムは民謡ばかりを集めたもの。

こういう単純で親しみやすいメロディって、ハーモニーを工夫してアカペラにするのにもってこいなんでしょうね。

で、このアルバムから2曲目をどうぞ。

何度聴いても感動的です。

ケヴィン・オルソラ!まさに人間ビートボックス

3人目は、言わずと知れた、驚異のアカペラグループ・ペンタトニックスのビートの要、ヴォイス・パーカッション担当のKevin “K.O." Olusola です。

ペンタトニックスについてはペンタトニックス!アルバム”Top Pop, Vol. I”とマット・サリー徹底調査!でご紹介してますので、ぜひこちらも読んでくださいね。

さて、アカペラ界を強力に牽引し続けるペンタトニックスで、人間業とは思えないヴォイス・パーカッションを聴かせてくれるケビン。

彼がペンタトニックスに参加する前から、チェロを弾きながらヴォイス・パーカッションをする動画を YouTube にアップしていたことはよく知られています。
そもそも、それを見たペンタトニックスのリーダー、スコットが、彼を強引にペンタトニックスに引き入れたのです。

チェロとヴォイス・パーカッションなんて、「はあ?」って思うでしょ。

ご覧あれ。

どうしてこんなことができるのでしょうか?

ケヴィンは、ごく日常的な、我々には雑音としか聞き取れないようなものが、独特のリズムに感じられるのではないでしょうか?

身体の中にリズムが染みついている感じ。

だからこんなこともできる。

なんじゃこりゃ?

一日中、何かリズムを歌っていてってお願いしたら、歌っていられそうですよね。

で、きっとお休みの日とかも、一日中こんなことやってんだろうなっていう映像をどうぞ。

ペンタトニックスの曲も取り上げている、ノリノリ!大人のあなたを元気にする洋楽名曲50選!もぜひ。

トドリック・ホール!驚異の全身音楽男!

次の人はケヴィンより、さらにテンションが高いですよ。
私は、このひとのお茶目でユーモアが大好きなところが最高だと思うんです。
アメリカの歌手・作曲家・プロデューサー・ミュージカル俳優、トドリック・ホールです。
ペンタトニックスの記事でチラッとご紹介しましたが、今回は大々的に。

“Pentatodrix" なんて、とってもウィットに富んだタイトルがついてますが、ペンタトニックスの5人分を全てトドリック・ホールが一人で歌って多重録音したという素晴らしい動画です。
ただ、絵が強すぎて、笑っているうちに終わってしまうので、最高水準の歌がじっくり聴けないんです。
毎回。

本当に脱帽!!

スコット、背が高すぎ!

で、2曲目は、アカペラではなくて、たくさん楽器が入っていますが、聴きごたえがあります。

私はBoyz II Men のメドレーのとこが、とってもスキです。

トドリックの一番の魅力はリズムのノリが尋常じゃないとこ。きっと普通の人が感じ取れない裏の裏のビートとかを感じられる能力があるんですよ。

アフリカンアメリカンらしい、躍動的なリズムが身体の中からわいてくる感じ。

3曲目は彼のオリジナル! メロディの美しさが際立っています。アカペラじゃないですけど。

4曲目もオリジナルですが、ゴスペルを感じさせるソウルフルな歌唱とアレンジ。

この力強さはただものではない。

ダンスも上手いわ~~~!!

セクシーだわ。

まあ、彼はゲイなんですけどね。

いや、女性に興味ないなんて残念。

あったらどうなのって話しもありますが…。

よういんひょく|京大出身!繊細緻密なひとりアカペラー

よういんひょく(Inhyeok Yeo/여인혁)
すべてのパートを自分の声だけで演奏するアカペラ・シンガー。
1987年3月2日、韓国ソウル生まれ(国籍は韓国)。小学校の高学年を日本で過ごす。高校在学中にはアメリカ、ニューヨーク州に留学。韓国の高校を卒業後、京都大学に入学。大学を休学して2年間軍隊へ行ったことをきっかけに、音楽の道で生きていくことを決意。

「YouTubeのトータル再生回数250万回!一人アカペラで大人気の「よういんひょく」さんに動画について聞いてみた」、MOBERCIAL

5人目のひとりアカペラーはアジアの人。

彼が YouTube で発表した、ひとりアカペラ1作目作品はこれです!

さすが京大卒!緻密で繊細なアカペラですよね。

この作品と2作目(スティービー・ワンダーの"I Wish"のカバー)で、彼は一躍有名になり、マスコミにも取り上げられ、YouTube の再生回数もチャンネル登録者もうなぎ上り(2018年7月6日現在、チャンネル登録者数2万7千人)!

では、先ほど Jacob も歌っていた曲を聴いていただきたいと思います。

ひとりアカペラ、なんて素晴らしいんでしょう。

まだまだ、たくさん素敵なパフォーマンスが埋もれていそう!

もちろん、私は探し続けます!

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

アカペラのこと、たくさんご紹介しております!


[まとめ」きっとあなたも心躍る!厳選洋楽アカペラ!